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ゼロから始める参議院選挙 その1

 参議院選挙が7月の頭くらいに行わ
  れるのを見据えて、最近参議院選挙に   
    向けた報道が多くなってきました   
     ね。ではそもそも参議院選挙って    
      何なの? 

っていう話に始まり、今はどういう焦点にな
    っているのかを見ていきましょう。

参議院と衆議院

日本の国会は衆議院と参議院
 で構成されています。
  衆議院の人数が465人
   参議院が245人です。ちょっと前まで         
    しわを(480)寄せる衆議院、
     西に(242)向かう参議院
      なんて覚え方をしたのですが、
       変わっちゃいました。

 参議院に関しては今回の選挙から
  248に増えてます。 
   これは正確には、2018年から参議院の
    人数を6人増やすことが決まった  
     のですが、参院は3年ごとに半数
      ずつを変えるため、
       前回で3人、今回で
        また3人増やすということ
         ですね。

 なぜ、定数削減が叫ばれている昨今で増や
  してるのかといえば、
    これは一票の格差是正のためなので
     すが、この話をし始めると
      終わらないのでおいて
       おきましょう。

 さて参議院なんですが、ご存じの通り、
  衆議院に比べて圧倒的に権限が
   小さいのです。
 両院の議決が異なったときに、
  法律の制定、予算の議決、条約の承認       
   そして内閣総理大臣の指名に関して    
    は衆議院の議決が優先されます。
     これを衆議院の優越と習った記憶
      ありませんかね?

 そして法律の制定に関しては、
   直ちに衆議院の議決が
    優先されるわけではなく、
     再度衆院で議決を行い、
 衆院で3分の2以上の賛成があった場合に  
  初めて可決されるとなってます。
       
465人の3分の2なので310人ですね。
 安定した政権運用をしたい場合には、
  この人数が大切になってきます。
   それゆえに自民党は公明党と
    手を組んだりして
この人数を維持しようとしています。
 仮に参議院で多数を取れなくても、
  衆院で310人以上を確保していれば
   法案は成立されるわけです。

とはいえ、実際に参院の過半数を
 ほかの政党にとられたら大変なのは、
  容易に想像できますね。
   いちいち、法案を衆院にかけなおし
    て、再可決させなければ
     いけません。
この状態を「ねじれ国会」と言います。

実際、2007年の参議院選挙の時には、
 民主党が多くの議席を獲得して
  参議院の議席の過半数を占めて、
   ねじれ国会の状態が起きました。
 そうなると、法案を通しずらいことも
  さることながら、参議院の方で
   内閣不信任決議(首相やめろ)
    を出すことができます。

※失礼しました、不信任は出せず問責決議でした。

 もちろん、与党側は衆議院の決定で
  これを覆すことができますが
   イメージは悪いですね。
    当時の福田首相は 
     不信任決議を出され、
これは衆議院ではもちろん
 通りませんでしが、結局福田首相は
  自ら辞任を発表しました。
   「私は、自分のことを客観視すること     
     ができるんです。
      あなたとは違うんです」という記者会見が有名な奴ですね。

 結果ねじれ国会がつづいたままの2009
  の衆議院選では、自民党が歴史的大敗を
   喫し、民主党が大勝して政権を
       奪取することになるのです。
この時の民主党の数は308です。
 単独でほとんど310に達しています。
  歴史的な大勝利でした。

 というわけで、参議院なんて
  何のためにあるかわからないという人も
   多いとは思いますが、
 このように参議院の結果は次の衆議院 
  の選挙に大きな影響を与えます。
   ここでの結果である程度
    その先の政局というのが 
     見えてきます。

 とはいえ、今回の参議院選挙で2008年   
  のように野党が与党を逆転する 
   かのような事態になるかというとね。
    全然そんな気配がないんですよねぇ 
 
というわけで次回に続きます。
 いや、多少反響があるようなら
  続きを書きます。


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