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フォーヴィスム(野獣派)を感じる景色って何だろう

ぼくは写真を撮るのが好きです。特別なカメラと写真の知識は持ち合わせていません。

小学1・2年生くらいに叔父さんの影響で写真に興味を持ちました。漫画・ピンボケ写太(ビック錠)からも影響を受けました。

1年間くらいは両親から買ってもらったコダックのポケットカメラで遊んでいましたが、沢山の好奇心が発動されたこの頃のぼくは、次第にカメラに触れる時間が減っていき写真から離れていきました。

30代前半に怪我で入院していたある夜中。病室のベッドでなんだか寝つかれない時間を過ごしていた時のことです。何の前兆もなくフッと、急に写真が撮りたくなったのです。

入院という非日常の生活が何らかの影響を及ぼしていたのか。はたまた、何が原因かはわかりません。ぼくの脳ミソか臓器なのか、もっとミクロの世界での細胞レベルで何かが起こっていたのかもしれません。

ぼくは早速ネクストデイ、売店で「写ルンです」を購入。術後しばらくは外出許可が出ないため、まずは病院内を怪しげにウロウロしながら歯車のようなダイヤルをクリクリ回転させ(フィルムを巻く)、カチャ・カチャとシャッターを押しまくりました。

奇妙な行動が目立たないように注意を払いながら、病院内を被写体に撮っていました。(寝巻きを着た術後の患者がカメラを持ち歩いているだけで十分怪しいのだが)

しかし、本人にとっては楽しいレベルではなくて、快感(薬師丸ひろこがセーラー服と機関銃で言ったセリフ並みに)だったのです!

ちなみに余談です。昼寝をし過ぎて夜なかなか寝つかれなかったぼくは、ナースステーションに居た夜勤の看護婦(当時はまだ看護婦さんと呼んでいた)さんに何でか分からないけどいきなり写真撮りましょうか!?とつい言ってしまった。

きっとキレイな看護婦のお姉さんだったからなのかもしれない。もちろん、現在で言うなら、那須川天心の左ストレート「ライトニング・レフト」よりも速くキレイな看護婦さんは言った。「いいえ、結構です」と。この時、ぼくの傷口が何故か疼いたのを覚えている。

それでは、そろそろ本題です!

フォーヴィスム・フォトのお話です。そもそも、「フォーヴィスム・フォト」とは?

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ワタシが勝手気ままに造った、造語です。
「フォーヴィスム」という言葉自体は造語ではなく、20世紀初頭フランスで起こった絵画の革新的運動で、中心人物であったアンリ・マティス等がはじめた画風のことです。

野獣派と訳され、原色的色彩、奔放な筆触の太い描線が特徴のようです。ワタシ自身、マティスやフォーヴィスムに影響を与えたゴーギャンの絵が好きです。

空間の奥行きを無くし、圧倒的な2次元をあえて表現した感じがワタシの感性に刺激を与えてくるんです。

本来の絵画として、無駄を省いた感覚。よって鑑賞する側にも無駄を持ち込ませない。そこにはただただ、絵を観ることに没頭出来る空間を生み出す魅力を感じます。

ぼくの生きる3次元の日常の中で「フォーヴィスム」感じた瞬間にシャッターを押す。そして、撮れた写真を「フォーヴィスム・フォト」と自己満足で言っています。

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多くの皆さまは何のこっちゃ!?と嘆いている状況は否めませんが「フォーヴィスム・フォト」を語らせていただきました。

これからも、「フォーヴィスム・フォト」を含め、日日何かを感じて撮った写真を紹介をしていきたいと思っております。

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