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迎え撃つ2022年

SNSは良くも悪くも一過性が高い。情報にやたらと速度を求める風潮に、ついていけないというより能動的についていこうとしない自分に気づく。スピード感や瞬発力はむしろ好きな方でもあるが、今の私が大切にしたいのは速さより質であったり、永続とまではいかずとも、ある種の滞留性に重きを置く。

一度発信したことを、こうしてまとめることに何の意味があるのか。一瞬で流れてしまう自分なりの大切な想い。今の自分がその過去によって成立していることを再認識するために。いかに自分が恵まれ贅沢な毎日を過ごしているか。たまに振り返り己を多幸感で満たす。どこかに流れて消えてしまわないように。

■前編【高頻度・高濃度・多種多様】

■2022/1/7 Welome to 西宮!!

きっとまたここへ来るんだろうな、が実を結ぶ喜び。縁もゆかりもなかった土地が、まるで自分のふるさとみたいな錯覚を起こすのは、私自身ずっと地元を離れずにいるからだと思う。

特筆することは山ほどあれど、中でも特に印象に残ったヨコタさんのMC。恐らくこの位置づけが、私の気持ちをつかんで離さない。何も考えてないようで、実は考えてる。考えてはいるけど、我々が無駄に憶測するほど深くはない。このくらい軽やかで、どこか飄々としているところが好きだ。どんなに予測しても追いつかない、予定調和より予想外が心地よい。

前回の西宮同様、またこれがヘビーローテーションとなった。終演後も、いつも何度でも楽しむことができる。これもライブの醍醐味のひとつ。そして、このあと更新されるヨコタさんのコラムに痛恨の一撃を食らう。

だから言ったじゃん!!無理すんなって!!もうしないって分かったからいいけど!!ほんと自分がどれだけ多くの人に必要とされてるか分かってる??気は抜けないだろうけど、たまには手を抜いて。肩の力も抜いて。そんなこと簡単にできないことくらい分かってるけど。大好きなんです。気持ちを吐露してくれて本当に良かった。ほんの少しだけ安心した。

子どもじゃないんだから…いくらなんでも心配しすぎ…

■2022/1/22 LIVE HOLIC extra

ライホリ前日にサポートベースの発表があった。

我ながら必要以上に心配した経緯もあり、できる限り冷静を装って幕張へ向かった。

おかげで無駄な憶測や心配に一旦区切りをつけるには、充分すぎるはじめの一歩だった。

■2022/1/23 HOME@新木場コースト

昨日の今日でこれだ。これがキュウソネコカミ、これぞキュウソネコカミ。語彙力もろともぶっ飛んだ。そうかこれか、これをやりたかったのか、分かったよ、分かった。これを最後の新木場コーストで体感できたこと、一生忘れない。言葉じゃないんよ、やっぱりライブだ。ありがとう。

これに嘘はなく、ほぼほぼこの日のおかげで今があるに等しい。奇しくもそれは、ほんの数日後にさらに立証されることとなる。

■2022/1/29 ヤバイTシャツ屋さん@福岡

後出しジャンケンではない。あらかじめ色んな方向性を想定しておくことで、思いのほか脆く打たれ弱い自分を防御することがある。この日に至っては、これが絶大なる効果を発揮した。加えて、新木場HOMEの圧倒的な満足度が大きな包容力となり、ベールのように私を包み込んでいた。

満足度の効果については何度となく書いている。いわゆる気の持ちようだろうが、これがあるから立ち向かえたり、誰かにやさしくなれたり、ある種のゆとりなのか、とにかく穏やかな気持ちで、自然と現実を受け入れることができる。とても大切なことだと改めて実感した日でもあった。

誰よりも楽しみにしていた自負はある。とにかくチケットが取れない、私には縁がない、これを観るに値しない、とまあこういう時ほどマイナスに振り切るもので、この2日前の通知をスクショに残すほどの驚愕と期待があったことも嘘ではない。急遽ワンマンになったにも関わらずヤバTのキュウソ愛を感じられたこと。また必ず次があると確信できたこと。もしかしたら、念願の対バンを体感するよりも、大切な経験だったかもしれない。

■2022/1/30 サカナクション@武道館

最先端のエンターテインメントは、突拍子もない思考から生まれるもんだという固定概念が壊れた。懐疑的というか単純に感動することが減り始める中、それを逆手にとることで新しい作品が生まれるとは。視点の転換がいかに大切なことか。

「皆さんにはこれからも実験台になってもらいます。」と言った山口一郎のMCが、今も耳から離れない。どこまでもオーディエンスを信頼し、どこまでも未来を信じている。こんな世の中で滅入ることの方が多いだろうに、何かを作りだす人間のエネルギーたるや。前しか向いてない。

2022年が1ヶ月しか経っていないとは思えない濃さ。これが今年最初の月なら前途洋洋。きっと、いや間違いなく、未来は明るいと確信した。

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