人生100年って誰が言い出した?


人生100年と言われるようになったのはいつからだろう?本当に100歳までいきられるのかな?日本の平均寿命にしたって、2019年の時点でせいぜい女性が87.32際、男性が81.25歳となっている。平均寿命の水位をグラフで見てみると、確かに右肩上がりになって入るんだけど、それが未来永劫続いていく訳じゃない。未来のどこかの時点で上げ止まる時が来る。2015年からはほとんど伸びていないと言ってもいいくらいだ。
テレビでも新聞でも人生100年と言われるようになったら、注意をすることが必要。こういうときは、誰かがなにかを隠したがっているとにらんだ方がいい。マスコミに踊らされているとバカを見るというのは、投資の世界でも日常生活でも一緒のこと。
「ビットコインが急騰しています」とか、「土地がどんどん値上がりしています」何てことをマスコミが言い始めたら、それはすでにブームの終わりの始まりの合図なんだな。そんなわけで、今回の人生100年時代突入というのも、マスコミが言い始めた時点で、なにかよからぬ事態が起こり始めているに違いない。
まぁ、これだけ少子高齢化が叫ばれているわけだから、都合の悪いことっての医療とか年金問題なんだろうな。
僕が子供だった頃、国鉄の機関士だったじいちゃんは55才で定年退職をして早々と隠居生活をしていた。じいちゃんちに遊びに行くといつも縁側で将棋や囲碁を打っていた。今の55才と比べると、見た目はまさに老人といった風情だった。「僕も将来こんな風にのんびりと老後を過ごすのかなぁ」なんて思っていたものだ。
でも、人生100年時代になったら、60代、70代はまだまだはなたれ小僧だ。お迎えが来るまでにあと30年以上あるわけだから、まだまだ働けよということになる。事実、国は年金の支給開始年齢を段階的にあげてきている。いまでこそ「年金の受給を遅らせた方が、毎月の支給額が多くなりますよ。」なんて甘いことをいっているが、そのうち、一律70歳から支給なんてことにするつもりだろう。結局は、国民に対して「これからは人生100年時代なんだから、70歳になるまでは自分の力でなんとかせいよ」っていうことなのだ。でも、人生100年時代なんて当分来ないはずだから、70歳まで働きとおした国民は、十数年しか年金をもらうことができずに、死んでいくことになるんだろうな。それが国のねらいだと思うんだ。年金の財源が枯渇してしまうかも知れないんだから、支給総額を絞っていくしかないんじゃないか。
70歳まで働いていいよ、なんてお上に言われたら、日本人っていうのは、上の言うことを素直に聞くもんだから「そうか、じゃぁ、まだまだ働けるんだ!ラッキー」なんて思っているのかも知れないけれど、それって、働かされいるだけなんじゃないかって気がするな。
70まで働かなきゃいけない世の中って言うのは本当に健全なんだろうか?僕らの世代は団塊ジュニアでボリュームがある年代だから、自分達が老人になる頃には、労働人口が今よりも少なくなって、若い世代に支えてもらうことが難しくなっているはずだ。それなのに老人がいつまでも働いていたら、若い世代の職を奪うことになってしまわないだろうか?上がいつまでも働き続けているから、若い人達に職がまわらない。若い人たちの収入が低くなれば、老人を支えることができない。老人はいつまでも隠居できない。ぐるぐる悪循環。義父母を見ていて思うけど、彼らの世代は本当にパワフル。言い方を変えれば、がめつい。年寄りになっても働きまくって、金を稼ごうとしている。もう疲れた、働きたくないなんて口には出しているけれども、アパート経営を子の大に引き継ごうなんて話にはなりゃしない。もらえる年金はがっちりもらって、稼げる金はきっちり稼ごうとしている。こういう既得権益にしがみついている老人たちが、若い世代に迷惑かけてんじゃないかなって思ってるんだけどね・・・。

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