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そりゃぁ不倫しちゃうよね

またもや不倫だ。まるで季節の風物詩。

もしかすると二十四節季ごとに有名人の不倫が報じられているんじゃなかろうか?

啓蟄(けいちつ)の不倫とか言われたら、なんかドキドキしてしまう。

基本的の不倫は当事者間の問題だから外野がとやかく言うもんじゃない。でも、倫理上不倫は「けしからん」ことに間違いないわけで、誰もが不倫を責めやすいということもあり、不倫をやらかした有名人は、ワイドショーやネットの格好の餌食になるわけだ。ご愁傷様。

僕だって、毎週買っているわけではない週刊文春をコンビニで手に入れて、不倫の記事に一言一句目を通してしまった。

やっぱりおもしろい

何で他人の不倫話ってこんなに面白いんだろう。やっちゃいけないとわかっているのに、失うものが大きすぎるってことが分かっているのに、抑えきれない衝動に突き動かされて、倫ならぬ恋に溺れていく…。不倫の記事を読んで味わうのは、youtubeで危ないことにチャレンジしているおバカ動画を見ていのと同じドキドキ感。

「そんなことしたら危ないぞ…痛いぞ…痛いぞ…ほら!痛~そ~、だから言わんこっちゃない…」

内言ではこんなことをつぶやきながら読んでいる。他人の不幸は蜜の味。小生も同じ下衆な聴衆の一人だ。

なんで不倫をしてしまうんだかなぁ?

ネットを調べると、最もと思われる理由がてんこもり。もっとも男目線の理由ばっかりなのだが

・妻を信頼しているが、女性としてみることができなくなった

・子供の世話ばかりで相手にしてもらえない

・家に居場所がない

・性欲を満たしたい

・より多くの子孫を残そうとするオスの本能

有象無象の理由はあれど、結局不倫をしてしまうってのはこの理由に尽きるんじゃないかな。



「バレなきゃダイジョブ」



「シュレディンガーの猫」という言葉がある。

どういうことかというと、こんな感じ。以下はコピペ

量子力学では

・全ての事象は観測された瞬間に確立する。

・確立する寸前までは異なる複数の事象が重なりあった状態で存在する。

が前提となっている。

しかしこれを正しいとすれば、「観測する前の1匹の猫が、『生きている』『死んでいる』という複数の状態として、同時に存在している」ことになるのである。

「ランダムの確率で毒ガスの出る装置とともに猫を箱の中に閉じ込めたとき、次に箱を開けた時まで、猫が死んだ可能性と生きている可能性は重なり合っている」とし、量子力学の奇妙さを指摘した。

そこからこの思考実験がシュレディンガーの猫と呼ばれるようになったのである。

(コピペ終わり)

つまり、男が不倫していたとしても、女が気づくまでは、男が不倫をしている可能性と不倫をしていない可能性は重なり合っており、不倫の事実を女に気づかれるか、男が認めた場合のみ、不倫事実が確定するのである。

すごい、量子力学の思考実験を不倫の動態分析に応用した人類初の試みではなかろうか?

たとえ不倫をしていたとしても、バレなきゃ不倫をしていないのと一緒ってこと。

バレなきゃ平気なんだったら、そりゃ不倫するわな。

別にそれって、不倫に限ったことじゃなくて、立ち小便とか、信号無視とか、万引きとか、飲酒運転とか、汚職とか、殺人とか、何にだって言えちゃう。

「バレなきゃやってないのと一緒」って。

ただ、不倫の難しいところは相手がいなきゃ成立しないってこと。

立ち小便や信号無視だったら、自分一人でできることだから、自分さえ黙っていれば、バレることはない。飲み会の席で酔った勢いで「俺立ちションしちゃってさ…」なんて言わない限りはバレることないわな。

相手がいなきゃ成立しない行為っていうのは、いくら自分一人が口をつぐんでいても、相手がばらしてしまったら一蓮托生。自分の所業も白日の下にさらされてしまうわけだ。

こんなこと小学生でもわかるだろう、って言ったら小学生に怒られるかもしれないな。でも、人間って言うのはおろかなもので、自分だけは特別って思っている。そう、自分だけはバレないって思っているんだ。

アイツらの不倫はバレた。だからカミさんに捨てられた。でも俺の不倫はバレるはずがない…こんな根拠のない自信を誰もが持っている。

酒を飲めば肝臓をやられるのは分かっている、でも俺は大丈夫

タバコを吸えば肺をやられるのは知っている、でも俺は大丈夫

道を歩いていれば事故に遭うことは知っている、でも俺は大丈夫

誰にでも起こることは自分にも起こるってことを知っているのに、自分は特別だと思っちゃっている。

これの逆が宝くじ。

宝くじを買えば誰かが当選することは知っている、今回は俺かもしれない

さっきとは全く逆の思考だ。

事程左様に人間というものは自分に都合のいいように物事を考えてしまう生き物なのです。だからバレないと思って立ちションもしちゃうし、不倫もしちゃう。バレなきゃ、やってないのと同じ扱いなんだから、やるでしょ不倫!楽しそうだし、気持ちよさそうだし、やるなら今でしょ!

でもよくよく考えてごらんよ。立ちションだったら、バレたとしても頭ポリポリで済むけれど(済むか?)、不倫はそうはいかないわな。確かにバレなきゃいいんだけど、バレたらどうすんだって話なのよ。

バレなきゃ大丈夫理論の欠点は、「バレたら命とり」ってところなんですね。だから結局、この理論に基づいて行動するにしても、「バレても大丈夫」なことしかできないってことなんです。

すごい、「バレなきゃ何をやってもいい」の結論が「バレても大丈夫なことしかやっちゃいけない」とは!なんともアンビバレントな話です。

だから、「バレてもいいや」って思っているような人は、そりゃ不倫しますよ。でも僕のようにカミさんに依存しているような人間は、不倫がばれたら生きていけないんですね。はい、自殺行為なんです、文字通りの。

でもしたいよねぇ、不倫。

コトをいたさなければダイジョブなんじゃない?

勇気ある人はチャレンジしてみてほしい。

うちは絶対に許されないからやらんけど…。昔の彼女を思い出して、妄想不倫に耽るのが関の山。これなら絶対にばれることはない。自分で白状するようなことさえしなければ。


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