アナスタシアの世界観
アナスタシア 響きわたるシベリア杉 シリーズ1
§ アナスタシアの光線 P88~90
アナスタシアの世界観はふつうではなく、かなり面白いものだった。
「アナスタシア、神とは何?神は存在するのか?もし存在するなら、どうして誰も神を見ることができない?」
「神は、惑星間の至高なる源であり知性ー神は個体ではなくて、半分は宇宙の非物質的な領域に存在し、すべてのエネルギーの集合体をなしている。もう半分は小さな粒子となって地球上の人間ひとりひとり中に分散されている。そして闇の勢力がこの粒子を締めだそうと、やっきになっている…」
「きみは、今後何がわれわれの社会を待ち受けていると考えている?」
「技術優先主義がもたらす有害な側面への目覚め、そして本来あるべきもとの姿に立ち帰ろうとする動き、それがこれから起きてくることだと思う」
「世界の科学者はみな、われわれを袋小路へと導く未熟な存在というわけか」
「たしかに彼らによってそのプロセスは加速される。でも彼らは、まちがった道を歩いているということに、人々が気付く時期を早めてもいる」
「ということは?われわれがつくる車も家も意味がないと言うのか?」
「そう」
…「テレビも電話もとても原始的なものよ。人間ははじめから、そういうものをみなもっている。もっと完璧な形で。わたしももっているわ」
「テレビや電話を?」
「テレビって何?退化してしまった人間の想像力に向けて、情報や画像をつかって物語を描き出す装置でしょう。
私は自分の想像力で、どんなテーマでも、どんな画像でも描けるし、どんなに信じがたい状況もつくりだせる。そればかりか、自分が物語に入っていって物語そのものに影響を及ぼすことだってできる。…」
「じゃあ、電話は?」
「人は電話がなくてもおたがいに話ができる。話したいという意志と願いと発達した想像力さえあれば」
応援いただきましたサポートは、 アナスタシア第4巻『共同の創造』の「祖国(Home Land)」を現実に創造するための費用として活用させて頂きます。 「祖国(Home Land)」が創造されるまでの活動のご報告も致しますので、ご参考にして頂けましたら幸いです!<(_ _)>