愛のコーヒーカップ理論


中野裕弓さんの「幸せな人生に変わる 自分を愛する習慣」という本をご存知でしょうか。

この本を手に取った目的は「愛のコーヒーカップ理論」を学ぶためでした。


まず「愛のコーヒーカップ理論」について説明をすると、まず人はそれぞれコーヒーカップを持っているという前提があります。

そして目の前にいる大切な人のコーヒーカップが空になっていた場合、すぐにコーヒーを注ぐことで相手は愛で満たされていきます。

このコーヒーは愛情を象徴します。

自分のコーヒーカップが空になっているのに、相手や周りの人たちのコーヒーカップにコーヒーを注ぎ続けることばかりに専念していると、周囲の人たちは満たされても自分のコーヒーカップは空のままです。

そして、いつまで経っても自分は満たされずに疲れ果ててしまうのです。

そこで大切なことはまずは自分のコーヒーカップを満たすことです。つまり自分に愛を注ぐということです。

自分に関心を持って愛情を注ぐと、これまで空回りしていた人間関係、キャリアプランニング、健康・ストレス管理の歯車がうまく回り始めるそうです。

自分への愛情が大切

昔々の話。私はひきこもり生活を送っていました。

心身症があって抑うつ状態。働くこと。学校に行くことはできず、日常生活もままならない状態となっていました。

精神科で精神療法を受けていたのですが、そのときに学んだのは、自分のことを無視し続けると体は症状という形で振り向かせようとするということです。

心身症は私の気持ちに向き合うために体が教えてくれているものでした。

それから私は自分の本心を探る努力を続けました。

あれから20年以上の年月が経過し、2021年の年末。両親と喧嘩をし、車いすユーザーの彼女との付き合いも行き詰まり、仕事ではトラブルが続発していました。なにかおかしい…。

きっと私の意識や発する言葉。体の労り方。ひいては生き方などに問題があるのだと思いました。

そこで思い付いたのが「愛のコーヒーカップ理論」だったのです。

自分のカップを満たすとどうなるか?


自分のカップをコーヒーで満たし続けるとどうなっていくか?

コーヒーはカップにいっぱいになって、溢れ出しそうになります。その途端カップの底に自動開閉の弁が現れます。

その弁が開くとパイプが伸びていき、相手のカップとつながっていきます。

そしてそのパイプから相手のカップをコーヒーで満たし始めるのです。

自分のカップを満たし続けると、カップの下のパイプの数はどんどん増えていきます。パイプが四方八方に広がり続けていくと、家族から友人、親戚、職場の仲間、ご町内、日本全国と愛情を注ぐ相手が広がっていくそうなのです。

愛情は注ぐ順番が大切です。

まずは自分を愛情で満たすことから始めると、そのうち世界中の人たちへと愛情はつながっていくのです。


私は意識が自分にばかり向いているタイプで、人に対する愛情が薄いと思っています。

「愛のコーヒーカップ理論」を自分のものにしたいと思ったのは、人に愛情を注げる人にもなりたいと思ったからです。

40代になって、このままの人生で良いのか?と思うようになりました。

私の周りには家族と彼女しかいません(それで充分?)。

人とのつながりがとても希薄で、このまま人生が終わってしまうことが怖いと思ったのです。

自分に意識が向いてはいるけど、満たされているとは思いません。愛情の注ぎ方が間違っているとも思いました。

どのように愛情を注ぐか?


愛情の注ぎ方は「ある程度」ではなく、徹底的に注ぐのです。

自分を満たすほどに「もっと、もっと」と欲が深くなっていきそうですが、どうやらそんなことはないようで、満たされるとカップは小さくなっていくそうです。

すると小さな幸せにも人は敏感になっていくのです。それこそ「足るを知る」という状態ではないでしょうか。

10のメニュー


愛情の注ぎ方で具体的に紹介されていたのが「10のメニュー」と呼ばれるものです。

「10のメニュー」の方法は、これをやると気分が上向きになることをまず10個リストアップしていきます。

リストの内容は頑張って取り組むものではなく、好きでワクワクできることです。

このリストにあげたメニューを1日1個ずつ実践していきます。

私が思いついたメニューは以下のものです。

1、漫画を読む
2、マッサージ
3、卵かけご飯を食べる
4、睡眠
5、お笑いライブを観る
6、通販で買い物
7、動画配信を観る
8、銭湯・サウナ
9、断捨離
10、何もしない・早退・仕事休む

なるべくヘトヘトになっていても実践できるもの。そして天候に左右されないもの。また心からワクワクするものを選んだつもりです。

実践する期限は3週間。ルールとしてはその日にメニューを忠実に実施できなくても、他のメニューに変えるのではなく、そのメニューに近いものを実践していくように工夫をするということです。

例えばサウナや銭湯に行く気力がないときは、自宅の湯船にお湯を張って入浴剤を入れるなどに変更するということです。

また「10のメニュー」を実践して変化があった人は、簡単な内容と実践した時にどのように感じたかを手帳などに記述した方が多かったそうです。

これまで「頑張って成長する」というモードで生きてきました。

今は「人生を楽しむ」ことにシフトチェンジする時期にきたのだと思います。人生をより良くしていきます。

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