7月11日の日記 毒親同居実家暮らし日記

・両親はなぜかNHKの番組をめちゃくちゃ馬鹿にしていた。曰く「頭が固い」「全部台本がある」「誰もそんなことに興味がない」など。実際に私と弟が幼児向け番組を卒業してからはほとんど観せようとしなかった。

・親のそういう意向を窺わず好きなものを観る、ってこともできなかった。カードキャプターさくらとコレクターズユイだけは必死に観てたけど、これもなぜかリビングのテレビでは見せてもらえず、寝室の古いテレビを使ってた(めちゃくちゃ砂嵐がひどかった)。記憶が薄れているので定かではないが、恐らく弟が見ていたものを優先しなさい!(NHKなんてつまらないものを弟に見せるのは可哀想!)という母親の強い考えがあったと思う。


・「お前が好きなものはこんなにつまらないものなんだよプププ」とこき下ろされることは、これに限らず多かった。

・うちの親は本当につまらない人間で、自分が子供より「超越してる」ことを何度も何度も確認し、子供が目の前で傷付き自分に阿る姿を見て自尊心を保っていたんだと思う。しょうもない。こんなしょうもないことを、特に母親は私が大人になってもしてた。

・私の好きなコンテンツを目の前でこき下ろしまくられたことが原因のひとつとなり母親との大喧嘩に発展した。したんだけど、それをヤダって伝えた時の母親はこう言った。

「だってしょうがないじゃん私はそう思うんだから」

・これを言われたとき「なんで分かってくれないの!!!!!!!!」とキレた。ここまで怒ってるのに、怒るのにすごく勇気を出したのに、それでも分かってくれない。という事実を受け入れたくなかった。当時24歳。やだよね~、こんな風に無視されたら。


・「なんてしょうもない人間なんだ……」と母親に対していつも思う。今でも思う。先週弟夫婦が我が家に来ていたときにも思った。私が洗い物をしていると、リビングで弟夫婦に語り続けている母親の声が聞こえてくるのである。

・恥ずかしい!本当に恥ずかしい。やめてほしい。わざわざ義実家までご飯を食べに来てくれてる嫁に、小学生時代に作文で賞状貰ったとか、ゴム跳びでは身長の低い子は不利とか、「人間っていうのはしょせん最後には死ぬものなのよ」とか、浅くて小っちゃくてどうでもいいことを語るの、本当に恥ずかしい!!!!やめて!!!!!!もっと気持ち良くさせてあげて!!!!!!接待さすな!!!!!!!!ギエ―!!!!!!!

・何が恥ずかしいって、母親が話すことって、もう私が20年以上聞かされてきた話なのである。

・母親はマジで話にバリエーションがないので、人生でず~~~~~~~~っと同じ話ばっかりしている。子供の頃は「へ~、人生ってこういうことが大事なんだな~」と素直に聞いてたけど、いま聞くと「もっとないんかい!!!面白い話は!!!」ってなる。なるねん!ほんまに。

・こんな本を読み気付きを深めて新たにこんな風に思ったとか、「こういう経験したから『ちょっと違うかも』と思った」とか、ないねん。進展が。ほんまにない。40年間ずっと同じことしか喋らん。

・もうとっくに陳腐になってしまってて、時代遅れで、しょうもない「気付き」なんかを、嬉々として話してる。これを聞くのが、私は本当に恥ずかしい。


・あと、母親の話はマジで一生変わらんので、私はそれを聞くと幼稚園児だったり小学生だったりの思い出が蘇ってしまう。昔好きだった曲を聴くと当時の気分に戻ることあるじゃん。あれ。あれの人生版。

・抑圧されて辛かった思い出、娘に張り合って「お母さんの方がアンタより絵も字も上手いのよ」と言われてきた記憶、どんなに怒っても「お母さんがこう考えてるのは何も悪くない」と完無視された悲しさ。全部脳の奥から引きずり出される。

・それが苦しい。

・母親が一人で昔話をしていると、私は気が狂いそうになるほど苦しい。弟夫婦と母親がいる部屋に顔を出せない。義妹に顔を出すくらいのことはしたいと思っているんだけど、母親のいるところに本当に行きたくない。吐きそうだから。物理的に体調が悪くなる。で、また義妹には挨拶できなかった。


・母親が「今までごめんなあ」と謝ったこともある。

・事情は全く知らないのだがとにかくその時母親は今の家から出て行こうとしていて、台所の掃除をしながら私に謝った。

・「うわキモッ」と思った。

・まず、「家を出る」と言いながら家の掃除をしてるのがキモかった。怒って物壊すとかじゃなくて「自分は立つ鳥跡を濁さずです!」と主張してる感じというか。こんな時にも外面の良さしか意識出来ないんだ、キモ……みたいな……。

・次に、「何に対する謝罪なん?」って。出て行くこと?父親の面倒を見させること?家のことさせること?過去のこと?喧嘩のこと?何?いきなり「出て行く。ごめんね」だけ言われても分からん。自己満謝罪やろ。キモいねん。今言ったら許してもらえると思って言っただけやろ。

・支離滅裂な言動から垣間見える「私を悪く思わないで」にうんざりさせられて、そのときは「はあ……」と答えただけだった。

・結局出て行かんかったし。出ていけよ。行動に覚悟がないねん。


・母親は、本当にしょうもなくて、小さくて、キモい。しょうもないだけじゃなくてキモい。

・毒親実家暮らしの皆さん、毒親のキモさは、なくなりません!!!!!!!!形を変えてキモさが表出されていくだけ!!!!!!!!!!

・「NHK馬鹿にしてたの、ほんまにキモかったな~」と思いながら私は実家でNHKを観ています。ここまで来るのホンマに大変やったし、今でもこんな風にギャー!!!ってなりますが。なんとかここまで来ました。

・覚悟して臨めば気持ちも違うと思います。実家で毒親と暮らすしかない皆さん、お互い頑張りましょう。

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