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憎まれっ子世に憚った頃の話

久しぶりに会った同級生に
「お前ほんとに嫌なやつだったわ~」と
言われて聞いた保育園の頃の自分の話
日曜日に仲良し3人組で
サッカーをしていたら
誤ってボールが変な方向に飛んでいき
保育園の窓ガラスを割ってしまった
それで皆で謝りに行こうとしたが
その日は園内に
誰もいなかったらしく 
じゃあ明日の朝早く登校して
謝りに行こうと3人で決めて
その日は解散した
そして翌日になって
ほかの2人がうちに来たら
母さんが出て
「ぺさは風邪ひいて今日保育園休むの」と言われたらしく
2人は「あいつ絶対ずる休みだな」と
思いながらも
仕方ないから 2人で謝りにいった

俺はというと反省する様子もなく
その数日後に近所で
もち投げ(新築の家が建つと
お菓子やもちを屋根から投げるお祝い)
があり それに参加し
あまり拾えなかったのが不満だったみたいで
その友達の1人に
「おい おまえが窓ガラス割ったの
黙っててやるから菓子よこせや」

脅して菓子を奪おうとしてきたと言っていた

「お前ほんと嫌な奴だったわ~」と
友達は何度も言ってたが
俺はそんなことまったく覚えてなかった。
だけど正直 そんな悪ガキだった自分が
存在していたことが嬉しく笑ってしまい
なぜだが凄い爽快な気分になった
まるで
ゴリラーマンの漫画に出てくる藤本が言った
「久しぶりに悪魔のような自分を
とり戻せたぜ」
そんな気分だった。





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