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超短編小説まとめ①

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超短編小説まとめ①
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超短編童話「女狐」

ある森の山奥に2匹の狐がおりました。 その内の1匹は人間に化けるのがとても上手く うまく化…

ぺさ。
1か月前
4

超短編小説「エンドロール」

きっとずっと誰かを待っていた いつか訪れる何かを待っていた それが誰なのか何なのか分からな…

ぺさ。
1か月前
3

超短編小説「神の願い」

何千年か前 人類は絶滅の危機を迎え 見かねた権力者は神様という名の偶像を作り それを祀って…

ぺさ。
6か月前
3

超短編小説「ジェントルマン」

「キャーーー!!」と言う 女性の叫び声で目が覚めた 起きると自分の部屋ではなく 巨大な透明…

ぺさ。
6か月前
3

「超短編小説」ある夜の話・・・

ある夜、神様が現れて男にこう言った 「おまえは今まで善行を重ねてきた私に対する信仰心も厚…

ぺさ。
6か月前
4

あみだくじの思い出

子供の頃 あみだくじを作って、終点に大人になったらどういう職業につくか書いて友人にやらせ…

ぺさ。
11か月前

僕らいつもなにもせずに他人を非難して夢を語り合ってただけだった・・

週末になると僕とけんじはいつものようにたかしの家へ行き3人で酒を飲んで夢を語り合うのが恒例になっていた。 僕(しゅん)はミュージシャンを目指していてたかしは俳優を目指していて けんじは漫画家を目指していた。でも僕はギターもろくに弾けないし やっていることといえば色んな音楽を聴くことぐらいしかしていなかった たかしも同様TVや映画に出演したこともなければ舞台に立っている様子もなくて、けんじだって漫画を沢山所有しているただの漫画好きなコレクターなだけだった そのくせ僕ら3人はプ

超短編小説「ピルト星人」

ある日突然部屋の中に知らない人が現れたので僕は思わず「ギャー」と大声をあげてしまったけど…

ぺさ。
1年前
7

超短編青春小説「ゴリさん」

中学の頃 ゴリさんてあだ名の同級生がいた。背が高くガタイが良く顔がメスゴリラに似てたから…

ぺさ。
1年前
5

超短編小説「合作」

AとBがいた。Aは作家を目指していてBは役者を目指していた。しかしAもBもいかんせん才能という…

ぺさ。
1年前
15

超短編小説「意外な才能」

たかしはひどく落ち込んでいた。二十歳で役者を志し東京に上京し活動するも全く芽が出ることは…

ぺさ。
1年前
9

超短編小説「さよなら僕の夏」

夏休みになったっていうのにたかしは家族旅行に出かけているし、しゅんたは塾の夏期講習らしく…

ぺさ。
1年前
10

超短編小説「あいすくりーむ」

ぬるぬるになったあなたを口の中にめいっぱい頬張り優しく舐め回すと あなたは歓喜の声をあげ…

ぺさ。
1年前
5

超短編小説「ケモノ」

世界を滅ぼすために作られた殺人兵器は「ケモノ」と呼ばれ人間も動物も森林も何もかも見境なく食い尽くす化け物のことだ。この「ケモノ」のせいで大半の国は滅び世界は「ケモノ」を開発したある一国のもとに落ちたも同然であった。そしてこの「ケモノ」を自由に操作する通称「レクイエム」という名の私たち死の演奏隊は全身真っ黒な装束を着て感情を殺しメロディーを奏でるために産まれた死神のような者の集まりであり、私たちが目の前に現れると人々は恐怖と絶望で錯乱し私たちに罵詈雑言を浴びせ歯向かってくる者も