12日連続か、年12回か
こんにちは。
みなさんが、もし、新しく習い事を受けるとして、レッスンの12回チケットを買うとしたら、どのように消化していきますか??
極端な話、その12回を月一回で一年間かけて消化する人もいれば、12日で消化する人がいる、という可能性がありますよね。
一回5000円だとしたら、60,000円。
これを12日で消化するなんてもったいないの極みだ、とおもいますよね笑。
でも、目的にもよりますが、例えば何かを習得したい、自分の中に教えてもらったことを焼き付けたいと言う場合は、12日連続でやっちゃった方が神経的には効率的であると考えます。
神経には、「可塑性」というものがあります。
これは、使えば使うほど、そのネットワークは強化され、使わなければみるみるうちにネットワークは失われていくというものです。
トレーニングを続ければ、トレーニングは上手くなっていきますし、やらなけらば下手になっていきます。
リコーダーを続ければ、上手くなりますし、やらなければ指の位置も忘れていきます。
トレーニングを5年間毎日のようにやってきた人が3ヶ月やらなくなっても、再開すればまたすぐに戻ります。
リコーダーの練習を5年間毎日必死で取り組んでいた人は3ヶ月やらなくても、再開すればまた指の位置はすぐにおもい出せるでしょう。
神経の可塑性は、使うか失うか??の二つに一つです。
これは、とても大切な「原則」です。
Use it or Lose itなんて言われたりします。
何か新しく習得したいこと、学びたいことがある場合は、神経の可塑性を促す必要があります。
これは、自分はとても大切な考え方だと思います。
可塑性を促すために必要な変数はいくつかありますが特に重要なのは「強度」です。
衝撃的な体験って忘れないですよね。
おれって結婚式あげたっけ??
初めての恋人ってだれだっけ??
みたいな方はなかなかいないと思います笑
たとえ短い期間であっても、強度が高いとその事柄は脳みそにやきつきます。
つまり、身体や頭に深く何かを焼き付けたければ、その何かに対して「強度」を高める必要があるとおもいます。
ながら学習、正直自分は全くできないのですがこれはその事柄に対する強度が圧倒的にひくいからだとおもいます。
では、じゃあ具体的にはどうやって強度をあげるのでしょうか??
可塑性を促すための強度はソフトとハードで分類できます。
・Hard Variables
負荷、距離、回数、時間、頻度
・Soft Variables
重要度、関連性、珍しさ、楽しさ、集中力
こんな感じです。
例えば、ながら学習はソフト面の強度はかなり低いですが、時間や頻度などで強度を稼ぎ、可塑性を誘発するといえます。
しかし、それではなかなか上手くいかないことも多いでしょう。
基本的には、神経ネットワークを新しく構築するにはソフト面の方が効果的だからです。
なので、ソフト面の強度を高める工夫をしながらハード面の強度を上げることが必要なわけです。
個人的には、ソフト面を高めなければ、ハード面は高まらないと思っています。
単純につまらないことは続かないので笑
でも、つまらなくても自分にとって「重要」だったりすればハード面は高められます。
夢中と努力ってよく対比されたりしますが、一見つまらないことに対して楽しさを見出して止まらない人と、たしかにきつい、つまらないと言う感覚はあるけど自分にとって重要で関連性が高いと認識して頑張っているという感覚の違いだと思ったりします。
良い悪いはないとおもいます。
いずれも、「ソフト面」を担保してみなさんがんばっています。
それがあるから、ハード面、つまり量をこなせているのだとおもいます。
最初に話を戻すと、月に一回を12回やるか、12日連続でやるか。
強度の濃さが圧倒的に後者になると思います。
効率よく身体を動かせるようになりたい!と言う目的があって、パーソナルで動作学習をする場合、月1の人,12日連続の人、どっちが一年後良い結果かと言われたら、自分は毎日の方だとおもいます。
1ヶ月に一回、動作パターンの練習をしたところで。。。ってなるのが現実だと思います。
私たちの脳は、常に自分のトレンドを追いかけています。
昔のいらないネットワークはどんどん消えます。
いらないネットワークとは、強度が低かったものです。
良い意味でも、悪い意味でも私たちの脳みそは常に変わり続けています。
よく言えば伸び代だらけということです。
脳みそが変わるということは、体型、運動、思考、などを変えようと思えば変えられるということですね。
それならば、自分が変えたいことを大切にしていきたいものですね。
以上です。
ありがとうございました。
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