見出し画像

複数のMDMを管理する事になった場合のVPPの紐付け方法(VPPの複数作成方法)

お詫び

この記事はすでにABMやVPPを運用している人向けに書いています

登場人物の紹介

🍎ABM:Apple Business Manager  統合管理サイト(アプリや端末を統合的に管理しMDMと連携をする。DEPやVPPもABMで管理している)
🍎DEP:Device Enrollment Program モバイルデバイス管理 (MDM) への登録を自動化し、デバイスの初期設定を簡単に済ませることができる
🍎VPP:Volume Purchase Program 企業などの組織が App やブックを一括購入して組織内のユーザーに配布する
MDM:Mobile Device Management 携帯端末のポリシー管理を行うSaaSのサービス

記事を書く気になった理由

ABM・DEP・VPP・MDMを連携して一通りiOSの管理をしていたのですが、ひょんなことから、自社のABM管理外である他社のABMで管理するiOS端末を運用する事になりました。そこで問題になったのがVPPとMDMの紐付け。これの解決方法をいくらインターネットで検索してもなかなかHITせず、解決まで結構苦労したので備忘録も含め記事にしました。

ABM対MDM

他社のABMを運用するために今まで運用していたMDMとは別に新たに別のMDMを契約することになった。これは1つのMDMに対して1つのABMとしかDEPにより紐付けができない縛りによる対策です。ABM:MDMは1:Nの関係です。AMB(A):MDM(A)とAMB(他社):MDM(B)の2つができました。

MDM対VPP

1つのMDMに対して1つのVPPを紐づけます。MDM:VPPは1:1の関係です。すでに運用していたMDM(A)に対してVPPを紐付けていたのでMDM(B)に紐付けるVPPが足りない状態でした。つまりMDM(B)ではVPPの運用ができないとあきらめていました。ところがVPPを何個も作ることができるらしいという情報を得たのでちょっと兆しが見えてきました。

ABM対VPP

VPPはABMの中で管理されています。ABMアカウントとVPPライセンスは紐ついている・・・と思っていて、まぁそれも正しいのですが、サーバートークンに関しては、「ABMの場所とVPPサーバートークンが紐ついている」という事らしいことが分かった。つまりABM内の「場所」を増やすとそれにリンクしてVPPサーバートークンを複製できるという事らしい。

やり方(VPPの複数作成手順)

ABMにログインして「場所」を選択して「+」をクリックする

画像6

「新規の場所を追加」で必要な入力をする

画像2

新しくできた場所には管理者がいないので、既存のユーザーに新しい場所の役割を追加してあげる。
アカウント>編集>役割/場所 「+」で追加

画像3

新場所ではコンテンツマネージャー権限を付けておく

画像4

設定>Appとブック を開くとサーバートークンの欄が2つ出来ている
(出来ていない場合はログインしなおす)
この新しくできたVPPのサーバートークンをMDM(B)に紐付ければOK!

画像6


以上



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?