今更ダンデビ(南那城 メィジの王道力)

※ルートネタバレがあります

いやぁ王道だった。もう序盤の時点で「書記」と紹介された時のヒロインの「えっ…(この人が?)」という反応といい、男子生徒にめちゃくちゃ慕われていたり(アニキと呼ばれている)こっからどうグリモワールの力を巡る諍いに発展していくのかと思ったら青春でありそして王道でした。あと他ルートをするたびにレム様(もうレム様と呼びます)の好感度が爆上がりしてしまう。

散々自分は強い、強いからオレのものになれと強引にアピールしてくるメィジ。
けれど力の強さを鼓舞するだけでなく、きちんと優しさもあるんですよ。
(それより最初に祖父の別荘に向かう時にヒロイン用にお昼を用意してくれていたレム様に顔を手で覆ってしまいましたが)
辛いならひとりで抱え込むな、オレを頼れと言ってくれたり兄に防衛(という名の自宅監禁)され、風邪という名目で休んでいると言った時もちゃんと元気になってからこいよと言ったり何度心の中でアニキ!!と呼んだか。
ちなみにアクマは人間のご飯そんなに美味しく感じないらしいですが、メィジは舎弟たちによくご飯を奢ってあげるらしいです。人が嬉しいところを見ると自分も嬉しくなるからなんですね。アニキ!!
で、2人の仲が発展するのがウリエ「キスすればグリモワールの力が手に入るんだって^^」(この時点で本当のグリモワールの入手方法は分かってません)という嘘に見事騙され、えっそんな簡単なのでいいのやったじゃん!と強引にヒロインにキスしてしまうメィジとキスされてしまったヒロインのラブコメへ発展していきます。その誤解を解いてきちんと「好き」同士になり、同時にメィジがどうして力にこだわるかの理由もわかります。
メィジの家系は魔界六家系の中で最も地位が低く、それでも上に上がろうとする野心一家でした。ちゃんとそれに相応する力もあったのですが、よりによって魔王マキシスに一番最初に反旗してしまったので、メィジの父母も兄達もメィジを守って全員殺されてしまったという。あの時自分にもっと力があったら、という後悔もありながら、守れなかった家族の代わりにヒロインや舎弟達を自分の力で守りたいんです。これからもちゃんとヒロインを守るぞ!という決意を固めた辺りでお母さんも無事戻り、アクマだけどメィジのこと好きになったのと告白すると(散々他ルートでも提示されてきましたが)お母さんもよ、とのこと。
まぁでもその相手がよりによってマキシスなんですよね。
私の心と同時にヒロインの心もスッ…と冷たい刃を差し込まれる。
よりによって自分の父親が元凶だと知ってしまい、これをメィジに自ら告白するか、しないかが分岐です。

ヒトルート
ここで介入して来るのはシキルートで散々地獄を見せてくれたエクソシスト協会ですね。グリモワールの力を宿して尚アクマに魅入られちゃってかわいそう。だから殺しちゃおうね〜〜〜とヒロインを拉致ってそんなこと言いなさる。そしてそんな窮地を救ってくれるのはアクマたちです。もう人間の方が怖いよほんと。
ただよりによって教会の1人がヒロインを拉致った写真(鎖で縛られてる)をお前の妹アクマにこんなことされて助けようとしたら仲間倒されちゃったんだよ!と見せて誑かすのでリンド激おこです。当然メィジに殴り込みにかかり、やめてお兄ちゃん!の攻防が繰り広げられる中、
「自分の兄妹を信じろ!兄貴なんだろ!?コイツの話、ちゃんと聞いてやれ」
家族から守られて1人になってしまったメィジから放たれるこの言葉がどれだけ響くか。冷静になり、いやそれはエクソシスト協会のせいです、と理解してもらえたのでここからエクソシストVSアクマの対立になっていきます。
また、ヒロインは自ら自分がマキシスの娘だとメィジに告白しますが、お前はお前で娘だろうとあろうと愛してると言ってくれます。アニキ〜〜〜〜。

ハッピーエンド
リンドの協力もあり、無事エクソシスト達を撃退し、グリモワールの力が消失する午前0時を迎えたのでもう驚異はやってきません。
家族を失ったメィジがまだ先だとしてもヒロイン達と家族になれる道を歩めて本当によかったと思います。まぁ当然の如くリンドとはお前に兄さんと呼ばれる筋合いはないんだからね!ってプンスコしてましたが。

バッドエンド
リンドに渡した指輪の魔力を利用して(魔力を吸い取るみたいですね)、やられていってしまうアクマ達。半分アクマのヒロインももちろん、攻撃は効いてしまいます。メィジ以外全て死んでしまい、ヒロインはグリモワールの力をメィジに渡すことにします。口づけで。
ほんの少しの血でもその力は強大で、エクソシスト達は太刀打ちできず、一網打尽。あとに残ったのは禁断のグリモワールを手にしたメィジひとりだけ。
ヒロインとの思い出の場所を見たって、そこにヒロインはいないのだから虚しいだけ。なら壊してしまった方がいい。メィジの力によって世界はどんどん壊されていく。

アクマルート
レム様のお父様「グリモワールの力は魔界六家系で等分することにします!
だからヒロイン連れてきてね」(勿論建前)
仕方なしにレム様は連れていくことにします。勿論メィジは邪魔になるのでウリエの作った薔薇の鎖で縛って置いていきます。(想像するとちょっと面白い光景だと思いませんか)
一方ヒロインはウリエに見せられる夢の中でマキシスの娘だと知られたメィジに殺される夢を見たりします。でもなんとか洗脳を解いてメィジを助け出しに行くことに。なんだかんだで甘いウリエ、シキの協力によってメィジを助けだけますが、レム様との一騎討ちで倒れてしまうメィジ。

ハッピーエンド
アーロンド家当主(声が森川帝王なのにめちゃくちゃ小物臭がすごい)の前で四方山、というところでメィジが助けに入り、さらにヒロインにつけられた鎖もレム様がわざと切って逃してくださいます。レム・アーロンド様……。
というより、元々レム様は父親の言うことを聞く気はありませんでした。
自力で洗脳を解くヒロイン、なにがなんでもヒロインを守ろうとするメィジ。
その姿をみて、自分たちより野心を持つ(メィジの家系ですね)がいたら今の自分たちの立場が弱くなっちゃう!なんて関係性で保っている家系なんて自分が立つには余りにも脆すぎます。なのでそんな脆弱な魔界六家系を自ら変えてやるために反旗を翻したのです。レム・アーロンド様!(団扇を振る)
まぁウリエも元々家族とは仲良くないですし、シキは単に楽しそうなのでそれに協力します。
アーロンド家当主(立ち絵はない)との闘いに無事勝ち、現状魔界で一番力を持つアーロンド家当主を倒したので実質メィジが魔界を牛耳ることになっちゃいました。
メィジを襲撃しようとする輩や、パワーに全振りしているのでなかなか魔界の仕切りがうまくいかないメィジですがそれでも隣には愛しいヒロインがいるから幸せです。

バッドエンド
グリモワールの力が暴走し、ウリエやシキでもさえその力の魅力に抗えない事態に。ちなみにレム様は自らを斬り付けることで理性を保ちしますし、足止めさえしてくれます。レム・アーロンド様!!
魔界中のアクマ全てがグリモワールを狙い、メィジは守り抜こうとしますが限界がきてしまい、彼女の中のグリモワールが消え去ると同時に事切れます。
そんなヒロインの前にローエンがあらわれ、人間界に戻りますか?と声をかけてくれますがメィジがいない世界から人間界に戻ったって、虚しいだけ。
なので、彼の傍に行くことをきめました。
死んだ彼女には彼の優しい声が、しょうがねえなぁと確かに届いたのでした。

私はこの記事の中で何回レム・アーロンド様と書いたでしょうか。
「オレのものになれ」、何回もいうのですがこれは彼なりの「守ってやる」だったんだなぁというのが彼が力を求める理由を知った時すとんと胸に落ちました。
ウリエルート同様、こちらも話の積み立てがとても上手な話でした。
あとくっついた後はわりとチュッチュッしてましたね。ウリエがそっち担当だと思ったのでそこが意外だった。
次はリンドです。ここまでのルートでリンドへの信頼はあるんですが今までに積み重ねられてきたリジェ兄への恐怖(アイルは除く)が刻み込まれているのでやったぱりプレイするのがやや恐怖です。応援してください。                                                                                              

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