フォーリー録音という選択肢

どうも、へじさうんどです。又の名を水音男優。

まぁ、そんな名前名乗ってるんだから、水音にはこだわりを持ちたいなというわけで

でも、バイノーラル作品の水音って鬼門だと思うんですよ。

【水音フォーリーのメリット】
素材で水音に対応しようとすると、1ピストンごとに台詞にある程度連動させる
所謂「田植え」作業が発生します。
ぶっちゃけこれがダルいんです!本当にこれ言ったら怒られそうなんですが、チマチマした作業は性に合いません。

なのでこの作業時間を短縮するために水音フォーリーをはじめました。
勿論、細かな表現が効くというメリットもあります。特にバイノーラル作品って実際のS◯Xと違って結構会話するじゃないですか、行為中に。
なんというか、その場面でもパンパンしてるのってなんか変な気がするし、かといって全編水音くちゃくちゃ、というのも盛り上がりがない。
素材を複数組み合わせてもいいんですが、それはそれで手間がかかる
それなら、実際に演技した方が早くない?って思うわけです。

【水音の定位問題】
さて、今回話題にしたいのが定位
すなわち「音の位置」です。

基本的に水音はしっかり定位を真ん中に定めたいのでモノラル収録がいいかなと。
ただ、モノラルだけだとなんかこう、浮いて聴こえるんですよね。声がバイノーラルだから馴染まない。
なので、やはり白耳の音も加えたい。それなら複数のマイクで録音すればいいじゃん!

【白耳だけだと近すぎ問題】
最初ガンマイク+白耳で収録を試したのですが、これだと水音が顔の前で鳴ってる感じになったんですよね。なので距離を離してみたんですが今度は布擦れといいますか、動きの部分がごっそり減ってしまった。
距離が空いた分ゲインを上げようとするとSNも悪くなってしまう…

じゃあもう一個マイク足したれ!

ということで無指向性のマイクを選択。(AT2050)こいつをなるべく近づけるようにして音を足してみる。
トータルのバックノイズは増えますがそこは腐ってもラージダイアフラム。まぁ許容範囲です。

あとはものは試しにバウンダリマイクも安いのを足してみたんですが、これがいい仕事をします。
収録中は基本存在を忘れるようにしてるんですが、不意に布が上を掠めたりするとい〜い感じのゴソゴソ感が出るんですよねこれが。


ちなみにここに至るまでにガンマイク2本でのMS収録などの過程も経ているのですが

記事を温めてるうちに今の形に変わっちゃいました

もうちょいコンスタントに記事書いていきたいね今年は

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