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VCTは今後も今の形で開催されるのか
おはようございます。HYSです。
6月最終日。梅雨が明けたと思えば、いきなり真夏のような暑さ。「記録的な暑さ」というワードは毎年のように聞いている気がするのですが、今年は体感でわかるくらいに暑い…日頃の水分補給は大切なんですが、こまめに水分補給しましょう。
今日もゲームの話です。6月はVALORANTを追っているだけであっという間に終わってしまったんですが、7月はもっとハード。
Apexの年間王者を決める戦いと、VALORANTの世界大会第2ラウンドが続けて開催されます。
Apexの方は既にブートキャンプが始まっており、各チームが現地入りしている様子がSNSでアップされています。
残念ながら入国ビザの関係でトラブルがあるようで、残念な話も耳にしましたが、しっかり開催してほしいですね。
前回は日本チームの活躍もあり、盛り上がりましたからね。Apexはわかりやすい分一緒に観戦できるのはとても魅力的。
eスポーツの入門タイトルとしてはかなり優秀です。
VCTの注目ポイントはNORTHEPTIONが世界相手にどこまでやれるのか。大会まで時間が無さすぎてコーチ陣にかかる負担は大きいですが、今日本で1番強いチームですからね。期待しましょう。
さて、現在盛り上がっている国内のeスポーツシーンですが、盛り上がっている最大の要因ってなんだと思いますか。
めちゃくちゃ単純な話なんですが、僕は公式戦が行われているからだと思います。
現在開催されているVCT、VALORANTの公式戦。これまでの国内eスポーツシーンの記録を次々に塗り替えているVCTが今後も当たり前のように開催されるかと言われればそうでもないのではという疑問が湧いてきます。
【eスポーツの公式戦】
スポーツにはそれぞれシーズンというものがあります。日本のプロ野球で言えば4月から始まり10月に終わる。サッカーも同じような日程です。
シーズン以外の期間をオフシーズンと言って、人気選手はメディアに出たり、スポンサーのイベントに出たりします。
僕たちがオフシーズンに目にする選手というのはほんの一部で、その他大勢の選手は言ったら休みです。
もちろんプロである以上、休みと言っても実際は来シーズンに備え、少しの休暇を過ごした後は練習をするわけです。
eスポーツはどうでしょうか。
eスポーツにはシーズンの概念がありません。おそらく、スポーツによってはシーズンの概念がないものもたくさんあります。
例えば、格闘技なんかはそうでしょう。
とはいえ、一部を除けば大体のスポーツはシーズンがあります。
決まった期間に試合をして順位を競う。これが一般的です。
eスポーツの場合はパブリッシャー、ゲームタイトルによってシーズンが異なります。
VCTを例に挙げれば、今年は2月に始まり、9月開催予定のCHAMPIONSまで。長いシーズンのように感じますが、実際はフルシーズン戦えるのはごく僅かなチームのみです。
eスポーツはシーズンではなく大会という概念が強い。敗退したらシーズン終了になります。
今年のVCTで言えばフルシーズン戦えるのZETA DIZVISION、NORTHEPTION、CrazyRaccoon、REJECTの4チームのみです。
残りのチームは既にシーズンを終えています。もっと細かく言えば早々にシーズンを終えたチームが大半です。
既に敗退した彼らは公式戦に参加できなくなるんです。
【VCTに出ても赤字】
先日開催された埼玉スーパーアリーナでのVCTですが、賞金は200万円。STAGE1と同じであれば優勝したNORTHEPTIONは100万円です。
5人の選手の1ヶ月の給料すら払えない額です。
チーム内の分配は定かではありませんが、おそらくボーナス的な扱いになるでしょう。
そうです。各チームはVCTに出場することでお金は稼げないのです。そればかりか、優勝しても赤字です。
もちろん直接的なお金にならなくても、優勝して人気が出てグッズが売れる、配信でのサブスクが増える、新規スポンサーの獲得など、勝つことで得られる恩恵というのは確実にあります。
ただ、これはTOPチームに限った話。
それ以外のチームは実質公式戦に出場しても売り上げはゼロ、むしろマイナスでしょう。
となると、このままVCTを続けてもチームが育たない。競技シーンの発展はおろか、ゲームタイトルの存続にも関わってきます。
【リーグ戦という考え方】
このままVCTを続けていっても生き残るのはTOPチームのみ。
選手の給料を保証など、プロとしての環境を作ることを考えるとリーグ戦という概念が出てきます。
選手の給料を保証するリーグ戦が日本に…あるんです。
PUBGモバイル、レインボーシックスシージの国内リーグ戦。
このリーグは選手の給料保障がされています。チームにとってこの給与保証というのもがどれだけありがたいか。
年間の給与保証だけでも1チーム数千万円の収益が保証されているわけです。
チームにとってみれば、いくら人気タイトルでも赤字ではそこに注力することはできません。
給料保障があるタイトルで結果を出すことが優先事項になるはずです。元々このX-MOMENTはドコモの5Gの広告宣伝戦略の一環だったそうですが、現在も続いています。
PUBGモバイル、レインボーシックスシージが国内に根強いファンがいるのはこういった整備がされており、プロがプロとして生活できるタイトルだからというのも大きいはずです。
【今後のVCT】
公式戦を戦えるチームがあまりに少ないこと、VCTに出場してもチームは赤字。
これらの現状を考えると、このままVCTが続いていくかと言われれば疑問が残ります。
ただ、今回埼玉でのオフラインの成功はリーグ戦以外の収益方法としての可能性は感じます。
僕はVCTを続けて欲しいと思っています。
ただ、たくさんのチームがプロ選手をしっかりサポートできる環境が整備されること。
まずはこれが最優先事項かもしれません。
HYS
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