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回リハナースって何してんの?#1

自分は回リハナースです。
あ、ナースマンですね。

回リハとは『回復期リハビリテーション病棟』を指します。
回リハは入院期間が2~6ヵ月と、一般的な入院より長期になりやすい病棟です。
急性期病棟なんかは一泊二日も当たり前ですから、それと比べるとどれだけ長いかが想像でにるのではないかと思います。

細かい回リハの定義なんかはネット上にありふれてるので、地方の回リハナースがどのように働いているのかを書いていこうと思います。
あくまでも僕の職場の話なので、全ての回リハ病棟がこうだ、というわけではありません。

朝出勤すると、まずは受け持ちの情報収集と配薬準備をします。
といっても、容態はほとんど変わりません。
ここで収集する情報は、

①安静度変更の有無
②処方変更の有無
③退院支援の状況確認
④直近の経過

の四点ぐらい。
多分急性期だとin-outだとか、創部状況とか、他にも多くの確認事項があるのではと思います。経験ないから曖昧ですけど……。
そう考えると回リハナースは『楽』なのではないかと思います。実際は(お察しください)ですけど。

①については、回リハでは日常生活支援が中心で歩行や移動手段は確認必須です。
杖自立でいいハズの人を、車椅子介助するのはナースにとっても患者さんにとっても不利益です。
進展が早い患者さんだと、1日おきに安静度が車椅子から歩行器、歩行器から杖と変更されることもあり。逆に自立してた人が転倒したり、認知機能面で制限が増えたりする場合も。
すこしでも患者さんの不利益にならないようにしていかなければならないのだ、と思います。当たり前のことですけど、それが難しいのですよね。

②は急性期を脱すると、増減する薬があります。鎮痛剤や抗凝固剤など、中止したり再開したり……。
飲まなくていい薬を飲む。
飲まなければいけない薬を飲まない。
どちらも患者さんにとっては不利益ですからね。
しっかり確認して、配薬しないといけまさんせん。
まぁ、これも当たり前のことなんですけどね……。

③は別の機会に書きます。
④は当たり前。

ほとんどのナースはこう思うでしょう。

『回リハとか関係なく、当たり前のことしかやってないじゃん。』

その通り。
回リハナースは、当たり前のことをしてるだけなんです。ちょっとだけ他から見ると特殊なだけです。

回リハにいる患者さんは、ほとんどの場合容態は変わりません。患者さんの多くは退院のためにリハビリをして、病棟のルールに沿って自由に生活しています。

回リハはいわば、『家に帰るためのワンクッション』のための病棟なのです。

というわけで、また次回。

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