NEMIX RAM 96GB (2X48GB) DDR5 6000MHz PC5-48000 Non-ECC 288ピン UDIMM 買ってみた

amazonで気になるものを見つけたので買ってみた。
ブツはこれ。
謎メーカーのあやしさ満点なメモリ。

今まで使っていたマザーボードは BIOSTAR B650E GTQ というやつで、BIOSTARがnon-binaryメモリをサポートしてるかわからんかったので購入していなかったんだけど、つい先日 ProArt X670E-CREATOR WIFI が安売りされていたので購入したのを切っ掛けにメモリもnon-binaryメモリを試してみようと思い立って購入した。

B650E GTQは安いけどそこそこ使えるいいマザーで、ほとんどの用途はこれで足りると思うんだけどDPとHDMIのバージョンが古かったり、BIOSの更新が遅かったりするのが玉に瑕なのよね。

そこにきてProArt X670E-CREATOR WIFIは10GbEやUSB4がついてたりとインターフェースまわりは十分満足できるものになっている。しかしB650E GTQの倍くらいの価格になるっていう。

んでまぁ安売りされてたProArt X670E-CREATOR WIFIに飛び付きnon-binaryメモリもBIOSのバージョンを上げるとサポートされると明記されているのでついでにメモリも、という事で購入に至った。

届いたブツはこんな感じになっていて、販売ページでは6000MHzと謳っているけどパッケージにはそんなの全く書いてない。

実際届いたブツ

あまつさえ4800とか書いてあるので、これはたぶん6000MHzでは動かんだろうなとこの時点で覚悟した。

開封してみると中身はそこそこしっかり作られていそうだが、メモリチップのメーカーが謎すぎる。

開封した状態のブツ
チップの型番は 10-1907-01-BA-B

普通はメモリチップにはメーカーロゴと型番が一緒に記載されていて、そこからチップのスペックを辿ることができるわけだが、このチップにはメーカーロゴなんぞなく、型番らしき番号はあるものの見たこともない形式だったりする。

ひとしきりこの型番でググってみたが何も情報を得られなかったので、ひとまずマザーボードに搭載して確認してみることに。

BIOSからメモリの情報を参照してみた結果 SPD 4800MHz

結果は画像の通り、案の定6000MHzでは動かずSPD 4800MHzと設定されている。XMPもEXPOもプロファイルは入っていない。購入ページには以下のような記載があるのに。

96GB (2X48GB) DDR5 6000MHz PC5-48000 NON-ECC 288ピン UDIMM
モジュールレイテンシタイミング:45-45-45。
DDR5 6000Mhzテクノロジー (PC5-48000) は標準1.1Vで動作 - 100%JEDEC準拠。
取り付け簡単 - ロードスピードをスピードアップし、システムのパフォーマンスを最大化します。
NEMIX RAMが製造。最高レベルの品質。

https://amzn.to/3q2GSHU

NEMIX RAMが製造と書いてあるがBIOS上からは Avant Technology が製造したことが読み取れる。謎型番のチップは Micron or SpecTek であろうことも判別できる。ただしこの情報が真実ならば。
先にも書いたけどメーカーロゴが入ってるのが当然の代物にロゴが入ってないんだからなんかあるんだろうねきっと。Micronの選別落ちをSpecTekとして売ってるなんて話もあるくらいなのに、SpecTekのロゴさえ入れられないナニカが。

んでまぁ当然こんな状態だし訝しんでMemtest86+をかけるわけですが、特に問題なかったんだよねこれがまた。

Memtest86+は無事にPASSした

なのでまぁオーバークロックなしで4800MHzとして使う分には普通に使えそうな感じ。

が、そんな事ではだまされないぞ!
だって売り文句に 6000MHz って書いてあるじゃないか!
6000MHzで動かしたいじゃないか!
つーわけでBIOSいじいじ。

メモリクロックだけ5200MHzに設定したら動いた

特に何も考えず、BIOSのメモリクロックの項目だけをAutoから5200MHzへ変更したら普通に動いた。電圧もタイミングも何もいじってない状態でクロックだけそのまま上がった。

じゃあ今度は5600MHzにしてみたらどうなるかな。

メモリクロックだけ5600MHzに設定したら動いた

はい、動いてしまいました。
ほほん?これはこのまま6000MHzまでいけちゃうんじゃないの?
なんて思っていた時期が私にもありました。

結論から言うとこれ以上はメモリクロックのみの変更では起動できずQ-LEDインジケータのDRAMのLEDが煌々と輝く時間だけが流れていきました。
販売ページにあるようにタイミングを45-45-45にして電圧を盛ると6000MHzまでイケるんじゃないかっていう気もするけど、それを試す前にProArt X670E-CREATOR WIFIの不具合に気付いてしまい、マザーボードがメーカー送りになってしまいましたとさ。ちゃんちゃん。


余談だけど、ProArt X670E-CREATOR WIFIの不具合ってのはWiFi/BTの接続が不安定になるもので、アンテナの片側が動いてなさそうな気配を感じた。片側ずつアンテナを接続して確認を行ったところ、どうやらバックプレート側にあるアンテナ端子が死んでいるか何かでうまく電波を拾えていないみたい。

代理店であるアユートに上記のようにバックプレート側のアンテナ端子が死んでそうってメールしてもなかなか理解してもらえず写真撮って説明するハメになったりとか、修理に3-4週間かかるけど代替機出しませんとかなかなかにイラつく対応をされたけど、とりあえず今日またマシンを組替えたのでこの後黒猫さんにマザーボードを運んでもらう手筈になっている。

さて修理から返ってくるのはいったいいつになる事やら…

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