爺婆の葬式は孫の正月

葬儀が何かよくわかってないお年頃の子供にとって、葬儀はワンダーランドだと思っている。
お寺さんや斎場のだだっ広さ、次々すすめられる仏壇スイーツ。自分も貰える見慣れないパッケージの大人サイズの折詰。栓抜きで開けるジュース。
滅多に会わない親戚には会えるし、ちょっと正座するだけでクッソ褒められるし、いとこやはとこが大集合して遊んでくれるし。
私も親戚の葬儀では替えのオムツが詰まったカニさんリュックを背負ってよちよち駆けずり回っていたそうだ。

時は流れ祖父の葬儀。
祖母の妹達が大集合した。私はいとこの中では最年長で、唯一の成人。自身のいとこより母のいとこのほうが歳が近い。
こたつに入って大叔母達にチヤホヤされているところへ園児従弟が来て硬直。
「ばあばが!ばあばが!3人もいるっ!!」と脱兎の如く叔母のいる方に向かって走って行った。
祖母達はそっくり姉妹。大叔父達は残った毛量で区別がつくが、大叔母達はそうはいかない。

先日の法事で思い出したので書き捨て。

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