おいしいものがたべたい

千夜一夜物語に出てくる蜂蜜がたっぷりかかった麵麭、最初のページだけ「パン」とルビが振られているのではじめはパンと読んでいるのだが、いつの間にか「メンポウ」と読んでしまっていた。多分「面包」だけピックアップしていたのだろう。
話自体はあまり面白いとは思ってなかったのだが、とにかく麵麭の描写がおいしそうでおいしそうで、いつか本物を食べてみたいものだと夢想しながら読み進めていた。カタカナ表記だったらここまで夢想しなかったのでは?と思う。

「パン」じゃダメなんだよ。「麵麭」の字面が胸をときめかせたのだよ。
コストコでバクラヴァを見て即買いして食べ、あまりの甘さに驚いたが、物語の麵麭もバクラヴァのように激甘なのだろうか。クイニーアマン的な感じか。

蜂蜜も葡萄酒も物語の中ではあんなに美味しそうなのに、現実に食べるとしょんぼりする。
憧れの食べ物は妄想が広がりすぎないうちに実食した方がいい。

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