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窓と断熱、その悩ましい関係

こんにちは。急激な気温の変化で体調がおかしくなってしまい、咳が止まらなくなってしまいました。咳以外は元気なのですが、体力は持っていかれるし筋肉痛はひどいし、で困ってしまいます。医者から薬を処方してもらったので、早く回復したいです。

さて、前回、わが家は断熱にもこだわりましたよというお話をしたわけですが、住んでみてわかった反省点があります。

それは、前々回でお話したように「日当たり」を優先したことで、やたら窓が多いんです。パッとリビングを見渡しただけでも、東に掃き出し窓、南もさらに大きい掃き出し窓、西には腰高窓、さらに吹き抜けの東に全面はめ込み窓、南は一部開けられる特大はめ込み窓、西には小さいはめ込み窓2つ…

これだけでなく、ダイニングテーブル横にも腰高窓がありますし、ドアを隔てた北側にも腰高窓が取り付けてあります。

二階に行っても各部屋にしっかり窓。もう数えるのが嫌になってきました(笑)
正直、窓のない壁を探す方が大変です…

もちろん、ボーッとしててこんなに窓だらけになったわけではなく、各部屋の日当たり、そして風通しのために必ず対面に窓が来るように考えて設計士さんと相談の上で決めたわけですが、やはり図面で考えるのと実際に住んでみるのでは感じ方が違うものですね。

そしてほとんどの窓には雨戸やシャッターを設置していますので、雨戸を開ける、そして閉めるだけでも朝晩時間を使いますし、それが365日となるとけっこうバカにできない労力です。

窓が多いのがなぜ反省点かというと、断熱の観点から言うと、窓は熱の出入りが大きいからです。熱貫流率という、熱の逃げやすさを示す数値があるのですが(詳しい解説は専門家の方のページがたくさんありますので、お任せします)、これが壁面に比べて窓は圧倒的に高い、つまり熱が逃げやすいんですね。

もちろん窓の断熱性能にこだわったのは前回もお話した通りですので、単層アルミサッシ等に比べれば断熱性能は高いのですが、壁と比べてしまうとやはり5倍くらいは熱が逃げやすいようです。

わが家は全体の断熱性能を底上げしているので、危険を感じるほどの寒さではありませんが、やはり厳冬期にはリビングに冷たい空気がサーッと降りてくるのを感じます。吹き抜けの窓はカーテンもつけられないので、なかなか対処のしようがないんですね。さすがにこんなに窓が多くなくてもよかったな〜と、ちょっと反省してしまっています。

しかし、この窓が「失敗だった」かというと、そう単純な話ではないのがまた家づくりの奥が深いところ。

よく考えてみると、家の中の暑い寒い、暖かい涼しい、これって夏と冬で全く逆になってしまうわけです。つまり、これだけ窓が多いと、外からの熱気や冷気を遮断したい時はデメリットですが、外の気温が快適で爽やかな時は窓を全開にして風を通すことができます。これが最高に気持ちがいいわけです。

なので気候のいい時は、一日にやたら窓を開けたり閉めたりしているんです、私(笑)

家の心地よさを保つって、外環境の条件にどう対処して、どう取り入れるか?それとも排除するか?を常に考えて対応しなければならない、すごく奥深い営みなんですよね。
もちろん普段は忙しいですから、フルコミットするのはなかなか難しいですが、その中でもちょうど良いバランスを見つけるのって、本当に大変で楽しいことだと思います。

次回は、これだけに留まらずさらに心地よい住まいにするために私がこだわった点をご紹介します。まだあるの!?って思いますよね、あるんですよこれが。

それでは、ここまで読んでくださりありがとうございます。
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