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僕の子育て日記③(NICUと極低体重児

一言も初声をあげずに帝王切開で生まれた娘達は、先生方の手により足早にNICUに運ばれました。主治医から子供達の自活呼吸ができるようになり容態が安定するまでは、入院することになると説明を受けました。実際は大学病院には約4ヶ月入院し、その後救急搬送前の総合病院のNICUに戻されました。出産後は産婦人科から小児科の先生に担当が切り替わりました。妻も前置胎盤や切迫流産での帝王切開で消耗した体力や体調を整える必要があり大学病院には、一般病棟へ部屋を移して1ヶ月の入院加療となりました。妻は入院中も毎日搾乳しNICUの子供達へ母乳を届けました。子供達はミルクを自分で飲むことができませんので看護師さんが胃に通したチューブに少しずつ流し込み摂取させていました。赤ちゃんは私の片手の手のひらに軽く乗る程の大きさ。人工心肺機や点滴などたくさんの管に繋がれて、その管の針が外れないように常時鎮静剤で眠らされていました。触れると壊れてしまいそうな本当に繊細な小さき命でした。私も仕事が終わると毎日職場から1時間以上かけて大学病院に通いました。病院は20時で面会終了です。ギリギリまで妻に付き添いそれから2時間以上かけて自宅に帰る生活が毎日続きました。

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