Hermann

プライム系リーマン/ガーデニング/犬🚸

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最近の記事

僕の子育て日記⑥(双子の転院

大学病院に入院していた双子の娘たちの事で、ある日担当の先生から面談室に呼ばれました。私と既に退院していた妻と二人で約束の時間に伺うと、双子の娘の転院の話でした。肺胞が育ち自活呼吸も出来るようになり命の危機は脱したとの判断でした。大学病院は救命救急の場でもある為、状態が安定した事で一般病院のNICUに転院を勧められました。転院先は最初に妻が入院した地域基幹である総合病院のNICUです。ちょうど1,500g以下の新生児用の保育器が二つ空いたとの事でした。低体重児用の保育器はどこに

    • 僕の子育て日記⑤(仕事と家庭のどっちが大事?

      「仕事と家庭のどっちが大事なんですか!?仕事ですよね!?」「何時間ならサービス残業してくれますか?」「あなた以外皆んな会社の事を思ってサービス残業してくれてますよ」「あなたの仕事が遅いのが原因。会社に迷惑をかけている。責任感を見せて下さい」ちなみに責任感を見せろと言うのはサービス残業の事です。これは、当時の所属していた部署の上司の言葉です。社員は連日2〜3時間のサービス残業をしていました。女性社員もお昼休憩も取れずにお弁当をそそくさと食べると業務に戻っていきます。タイムカード

      • 僕の子育て日記④(仕事と面会

        毎朝6時に起きると適当にあるものを食べる。急いで身支度を済ませ車で約1時間の距離の会社へ出発。就業時間は8時間、休憩1.5時間、サービス残業1時間。当時私が働いていた会社はいわゆるブラック企業でした。皆は2時間〜3時間くらいサービス残業するところ、私は少しでも早く帰る為に出勤と同時に猛スピードで仕事を片づけ続けてサービス残業約2時間分を圧縮し、なんとか1時間以内で仕上げて退社する日々。退社後は、すぐに大学病院へ車を走らせる。看護師さんの許可を得てNICUの保育器の中で眠る我が

        • 僕の子育て日記③(NICUと極低体重児

          一言も初声をあげずに帝王切開で生まれた娘達は、先生方の手により足早にNICUに運ばれました。主治医から子供達の自活呼吸ができるようになり容態が安定するまでは、入院することになると説明を受けました。実際は大学病院には約4ヶ月入院し、その後救急搬送前の総合病院のNICUに戻されました。出産後は産婦人科から小児科の先生に担当が切り替わりました。妻も前置胎盤や切迫流産での帝王切開で消耗した体力や体調を整える必要があり大学病院には、一般病棟へ部屋を移して1ヶ月の入院加療となりました。妻

        僕の子育て日記⑥(双子の転院

          僕の子育て日記②(不妊治療と出産

          結婚したらそのうち子供は出来るのだろうくらいに考えていた私。ところが2年経っても3年経っても子供は出来ませんでした。いよいよ5年目以降になると、自然に任せて出来なければ出来ないで妻と2人で子供のいない生活や人生もありかなと考えていました。しかし、妻と将来の事をしっかりと話し合いをもった結果、不妊治療を始める事に致しました。病院は県外からも患者が受診に来る有名な不妊治療専門クリニック(現在閉院)。治療は段階を上げて最終的には卵子凍結も含め顕微授精まで全て行いました。当時は不妊治

          僕の子育て日記②(不妊治療と出産

          僕の子育て日記①(子育てを振り返る

          育休を取り子育てをする男性が増えたと最近新聞で読みました。記事によりますと、子育てで悩みを抱える男性も多いそうです。ふと自分の頃を思い出し子育て中の方に共感を覚えました。極低体重で生まれた双子の女の子。半年間のNICUへの入院。毎日の自宅・職場・大学病院の往復。初めて子供達を自宅に迎え本当の意味で始まる子育て。子供はどんどん大きくなります。その子供達もまもなく高校生。本当にあっという間です。そんな私の子育ての中で経験した妻との協力関係、子供との接し方や、会社との距離の取り方な

          僕の子育て日記①(子育てを振り返る