お前はパタポンでセカイのはてをめざす
座れ。
今回しょうかいするのはリズムゲーだ。
リズムゲーといってもゲーセンでなんかギャラリーを気にしながらスタタタシュトーンとかステップを踏んだり、ゲーセンでなんかギャラリーを気にしながら太鼓のバチをスタイリッシュにドンドコしたり、2DXを弐寺と略したりするやつではない。
【パタポン】だ。
プレイヤーは【カミさま】となり、丸刈りバックベアードに手足がついたような謎の生物【パタポン族】を導き、一族の悲願である「セカイのはて」へと導く壮大な物語だ。
タイトル画像とかおれのアイコンをみればビジュアルはわかる。
これはフランスのゆうめいじんがデザインしたらしく、エネミーや背景も実に個性的でビバビバパタポンなものとなっている。必見だ。
さて、具体的になにをするかというとだ、なんだかイカしたBGMに合わせて体を動かし女どもに良いカッコ見せるゲームではない。
パタポン族は神のタイコのリズムどおり行動する統率の取れた一騎当千のツワモノたちであるため、プレイヤーである【カミさま】はタイコ、つまりコントローラーのボタンを一定の順番及びリズムで叩くことにより、
【進め】【攻撃せよ】【防御せよ】【ジャンプせよ】【回避せよ】
などの指示を与えるのだ。
例を挙げると
□・□・□・○ (パタ・パタ・パタ・ポン=進め)
○・○・□・○ (ポン・ポン・パタ・ポン=攻撃せよ)
といった具合だ。
一部の特殊なものを除き全て4拍子なので、クラブでDJブースに座りキュキュッキュキュキュイェーイするようなリズム感までは要求されない。
こうして獲物を狩ったり、敵対する部族を襲撃したりしていきながら【セカイのはて】を目指していくわけだ。
道中にはでかく手ごわいボスもいる。
小人たちを指揮し、酔っぱらって暴れるガリバーをやっつけるようなイメージだ。
ガリバーは強く、倒すには努力と知恵と時間を要するだろう。
だが倒した暁には貴重な財や武具を得られるので、それでまた部族を強化していくといった寸法だ。
そしてこのゲームが高い戦略性を有する証として、パタポン族個々が有する【ジョブ】的な存在が挙げられる。
中距離から槍を投げる初期にして基本の【やりポン】
近距離で敵の攻撃をガードし味方を守る真の男【たてポン】
遠距離から弓矢で攻撃する【ゆみポン】
などだ。
パタポン軍は3部隊で構成されるので、全部ゆみポンで矢の雨を降らせたりする楽しみ方もある。勝つのは難しいが。
そしてこの黒いのほかに、突然変異とも呼ぶべきレア種族もあるが、たくさんあるので面倒だから紹介しない。
元々はPSPのソフトだったが、今ならPS4のアレとかでも1000円くらいでプレイできる。
ただ、【パタポン】は少し難易度が高く、復活不可能なキャラロスがあったりするので、個人的には【パタポン2】がお勧めだ。
いきなり2をプレイしても十分に楽しめる。
ただ【パタポン3】はRPGの要素が入ってしまっており、俺にはスパイシーさの抜けたケバブでしかない。
もっとも、現在PS4でプレイできるのは初代パタポンだけなのだが。
お前がカミさまとなってパタポン族を【セカイのはて】につれていくんだ。やれ。やるのだ。
【おわり】