国際女性デーを迎えるにあたって
皆さん、こんばんは。Her Pivotプロジェクト 事務局をお手伝いしている黒田です。
このマガジンを開設して以来、NBA本部などを訪れたニューヨーク研修やNBAオールスター研修の詳細なレポートや、Her Pivotのメンティーからメンタリング活動の報告を発信してきました。
スポーツビジネス界を目指している方はもちろん、就職活動を控えた学生さんや、キャリアの選択に迷っている若手社会人の方にも役立つエッセンスが凝縮されています(手前みそですが)。よろしければ、ほかのnoteもご覧ください。
さて、久しぶりに私の執筆ターンが回ってきました。明日、3月8日は国連が定めた「国際女性デー(International Women's Day)」です。テレビや新聞、SNSを通じてこの話題に触れられた方もいらっしゃるかもしれません。
今日は世界最高峰のバスケットボールリーグであるNBAの昨年までの女性活躍支援にフォーカスを当てようと思います。
今年度の活動については、別途noteで発信予定ですので、そちらもお楽しみに。
3月、NBA.comを覗くとわかること
国際女性デーを迎えると、NBAの各チームによる女性活躍支援の具体的な活動が一斉にリリースされます。米国では3月が「女性活躍月間」でもあるため、1か月を通してホームゲームやコミュニティで様々な施策がうたれます。
例えば、楽天がパートナーシップを結ぶゴールデンステート・ウォリアーズは、2021年3月10日に1か月にわたる女性エンパワメントの活動概要を発表しています。
①については、楽天から2019年の活動をまとめたビデオがリリースされていますね。
日本でも馴染み深いであろうゴールデンステートを取り上げましたが、ブルックリンやデンバー、クリーブランド…贔屓のチームの取り組みもすぐに見つかると思います。
それくらい、NBAと各チームにとって、女性活躍支援が重要であることが分かります。
もちろん、3月だけではありません
FutureFrontwomenの研修レポートでもNBA All Starに伴うイベントが登場しましたが、世界的な注目が集まる特別なバスケの祭典でも、女性活躍支援が行われています。
リンク先は2019年シャーロットでのオールスターに関するレポートです。NBAのメインコンテンツであるオールスターで、オフコートで女性活躍支援のイベントが開催されていることが分かると思います。
他にも、ロサンゼルス・レイカーズはComerica Bankと共同で「Women's Business Awards Program」を毎月開催しています。大切なことなので繰り返しますが、なんと毎月、です。
これは南カリフォルニアでリーダシーップを発揮している女性を5つのカテゴリー「Woman of Entrepreneurship」「Woman of Business」「Woman of Philanthropy」「Woman of Diversity」「Woman of Promnise」で表彰するプログラムです。
毎回、コミュニティから推薦を募り、選ばれた女性リーダーはレイカーズのホームゲームで表彰されます。
また、カナダ トロントにホームを置くトロント・ラプターズも積極的。2021年3月の女性支援月間では、全スタッフ女性でホームゲームを放送。
「そんなこと?」と思う方もいらっしゃるかもしれません。この機会に、テレビ中継をじっくり観察いただきたいです。テレビクルーの中にいかに女性が少ないか、実感できると思います。
トロント・ラプターズがチーム運営のために女性スタッフの雇用を推進している点については、詳しい記事(2017年)がありましたのでシェアします。
ラプターズのタグラインである「We The North」になぞらえた「She The North」ももっと光を浴びることになるのではないでしょうか。
リーグもチームも、そして選手も
いかがでしたか?
リーグ、チームの取り組みの一部を紹介したこのnoteの最後は、やはり選手で締めたいなと思います。
もちろん、我らが八村塁選手です。
女性活躍支援、という言葉だけを捉えると、女性だけが優遇されているようなモヤモヤを抱える方もいらっしゃるかもしれません。なんとなく肩身の狭い思いをもたれる方もいらっしゃるかもしれません。
ですが、困っている女性を支援することは、より暮らしやすい社会を作ることに繋がり、それは生物学的な性を超えて、沢山の人が安心して恩恵を受けることのできる社会を実現するための力になります。
ジェンダーにとらわれない平等な社会を実現するためにスポーツ界がどんな取り組みをしているのか。リーグでもチームでも、選手の活動でも、大きくても小さくても構いません。
国際女性デーを機に、スポーツの持つ力を考えてみたいですね。
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