ADHDの薬について

こんにちは。
さとです。

私は大学生の頃から現在まで毎日アトモキセチンを服用していますが、
半年間ほど薬の服用をやめていた時期があります。
一度辞めてた時期の自分のこと、
再服用に至るまでをお話しできたらと思います。

私は今年に入ってから会社を退職しました。
退職する直前は仕事もなんとなくわかるようになり、
ミスをしてもどうせもう辞める会社だと思い、
毎日飲むようにしていたアトモキセチンの服用を辞めていました。

調子が悪い日は副作用を感じることもあったし、
薬は飲まないに越したことはないと思っていました。

また、仕事を辞めてから病院に行った際に、保険証の変更や
障害者支援手帳の更新などを先延ばしにしてしまい、
病院に行っても薬を安く買うことができなかったため
面倒になって行っていませんでした。
(これもADHDあるあるの先延ばし癖ですね、
あの時面倒臭がらず行けばよかったと今では強く後悔しています。)


仕事もやめてから元々お世話になっていた人たちに拾っていただき、
2つの飲食アルバイトを掛け持ちしながらフリーターとして二ヶ月働きました。
私はコーヒーとカフェという文化そのものが非常に好きで、
いつか自分で店を持てたらどんなに素敵だろうかと思っていました。
バイト先の人たちも飲食をやっているわけで、
自由に会社に縛られず、楽しく、刺激的な環境に囲まれていたら非常に魅力的に思うわけです。

両親、特に私のADHDの傾向をよく知っている母親は、飲食業でフリーターとして今後働いていく、いつか自分のお店を持ちたいといったふわっとした考えとマルチタスクの苦手さから毎日反対し衝突していました。


あの頃私は
飲食に絶対に行く、
飲食についている人たちの言うことが正しい、
母の言うことは間違っている
と、考えが非常に偏っていました。
自分が傾倒しているものに対しての依存性と衝動性がかなり強く出てしまっていました。
また、周りにも格好つけて飲食に行きたいといっていた手前引き返せないとも思っていました。

ただ、この頃私は毎日ミスをしていました。
周りに毎日謝り、萎縮し、頭がぐちゃぐちゃになり、
毎日家で何が悲しいのかもわからず泣いていました。
言っていること、やることなすこと支離滅裂になっていたと思います。

失敗を重ね、せっかく拾ってくれた人たちに迷惑をかけまくり、
飲食の面接にも落ちまくり、
眠りにつくことがなかなかできない日々が続きました。

そんな様子を見かねた母に
飲食でもいいから、もう一度薬を飲んでしっかり考えてほしいと言われ
きちんと手帳を更新し、
アトモキセチンの服用を再開しました。

薬を飲んでから二ヶ月間ずっと頭にあった思考が
少しだけクリアになりました。
本当に自分は飲食に向いているのか
ちゃんと向き合う決心がつきました。

マルチタスクが向いていないため、
過集中や注意欠陥の私にとって
飲食業はかなり難しいことでした。

心の底から飲食業が好きで行きたい、
でも私には向いていない、そう思いました。

また、その二ヶ月間どれほど自分が支離滅裂だったかを
痛感しました。
とても大事にしていた人間関係をかなり違うものにしてしまったと思います。
(今でもお世話になっていますが、その時のことが原因で
行くたびに萎縮し上手く立ち回ることができなくなり
会話がうまくできなくなってしました。)

以前までは薬を服用しなくても周りの人たちのように
正常に動けなくてはいけない
そう思っていました。

しかし、視力が悪い人が、メガネもコンタクトもしないで
視力の良い人と同じ動きをしなさいと言うのは無理な話です。

ADHDも同じだと思います。
薬を飲むことで少し日々の動きを助けてあげるような感覚
脳みそにコンタクトをかけるような感じ
そう考えるようになりました。

もちろん薬を飲んでも急に仕事ができるようになるわけではありません。
今まで理解していなかったことを気付けるようになって改めて
0から学んでいくようなものです。
周りの人よりとても時間もかかるしその間は迷惑をかけてしまいます。

ただ薬を飲んでいる自分を肯定し、
どうしたらいいのかをより考えるきっかけになったと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございます。
次はコンサータを初めて服用した日についてお話できればと思います。







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