小説 人狼ゲーム 三十三話

三十三話

登場人物は7人、二人が人狼、一人が預言者、一人が狂人、三人が普通の住民。

三日目夜
住民4 先生「近づいてみろ。飛び降りるぞ。」

住民10 教頭先生「私の脚力をみくびらないで欲しい。おかしな行動をしたら、そんな金網なんて飛び越えて、落ちる前に噛み付くさ。まあ、落ちた後に噛みついてもいいんだがな。」

住民4 先生「落ちた後は、その音で体育館の人たちが気が付いて出てくる。そうすれば、噛み付く時間なんてないさ。」

住民4 教頭先生「なぜ、そんなに噛み跡にこだわるんだい。あなたが預言者ということは、もう周知の事実だ。そして人狼が預言者を狙っていることも、みんな知っている。あなたが死ねば、人狼の被害者だとみんな考えるんじゃないか。」

住民4 先生「私は遺書も残して来た。子供たちを守るために命を落とすと。人狼に自ら殺されるのではなく、自分で、命をたつことで。」

住民10 教頭先生「まあいい。どのみち、もう1人の人狼が来た後は、あなたの命は、風前の灯だ。」

教頭の後ろで、何かが動く気配がする。

住民10 教頭先生「先についていたんですね。」

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