熱海には乗り越えてきた地力(底力)がある

この1ヶ月で世界は大きく変わった。

熱海の状況も、他の地域とは時間差ではあったが大きく変わってしまったことは、駅前の様子を比較すればすぐに分かってしまう。


弊社の事業にも影響は出ている。熱海では現在のところ自粛対象外の業種ではあるが、エステやレンタルスペースの予約は激減した。感染拡大の防止のため、短縮営業と完全予約制での受付に切り替えた。といっても、ほぼ開店休業状態だ。

新規事業の開始も順延した。本来ならリラクゼーションサロンの新店舗は、今頃オープンしている予定だったが、ひとまず来月末にグランドオープンを延期したし、コワーキングスペースの開業も、トライアルオープンという形でのスタートに切り替えた。


とはいえ、こんな状況でも気持ちは前向きに保てている。悲観するわけでも楽観するわけでもない。

目の前のお金がどんどん無くなっていく状況だけ見れば、悲観的になってもおかしくはない。

夏には改善しているだろう、と根拠のない望みを抱いていても、一瞬は楽になるかもしれないが、実現しなかったときの落胆を考えれば、度を超えた楽観視もよろしくはない。

自分の中で大切にしていることは、いま目の前にあることに集中して取り組むこと。

それと、この置かれた状況を受け止めた上で、きっとこれが将来自分の学びになっていると考えることだ。


営業は休止や自粛せざるを得なくとも、頭の中を休止してはいけない。成長を自粛してはいけない。

きっと世の中の経営者は同じことを考えている人が多くいるはずだ。だからこそ、こういう危機的な状況においてこそ、イノベーションが生まれたりする。


ありがたいことに仕事はたくさんある。時間が足りないくらい・・・。頭と手を休めている暇はない。

当社のクライアントも今の状況は大変厳しい。それに対して私ができることはまだまだたくさんある。短期的にはこの状況をできる限り浅い傷口で済ませ、中長期的には新たな施策で挽回して成長を果たす。これを同時並行で進めなければ、生き残りはできない覚悟だ。


熱海は幾たびの浮き沈みを経験し、この数年は復活したと表現されてきた。熱海には乗り越えてきた地力(底力)がある。

だから私はこのタイミングで熱海に引き寄せられ、今ここのいるのかもしれない。


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