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リアニメイトするべきクリーチャーの選定基準 〜ONE環境の推移から考える今後のレガシー界でのリアニメイトの立ち回りとは?〜

どうも!はじめまして!
ひと月ぶりの方、ご無沙汰しております。
関西圏でリアニメイトデッキを使っているさんよーちゅうと申します。
いよいよ2月になり新エキスパンション『ファイレクシア:完全なる統一』(略称:ONE)が発売されましたね!
今回は新たなリアニメイト先クリーチャーになり得る強力なファッティ、『偉大なる統一者、アトラクサ』が収録されるとありスポイラーの段階でとても楽しみにしていました。

あまりの嬉しさにスポイラー段階で訳のわからない妄言を並べ立てるアラサーの図。

今回は友人のかんばら君やハマぐり君が新アトラクサの性能についての説明や確率の検証をnoteに投稿していますので、私の方からは広範囲なリアニメイト先クリーチャーの選定について書かせていただきます。
あくまで1リアニメイトプレイヤーの意見として書く物で、この意見は今後変わることもあります。
「そんな見方をする人もいるんだなぁ」ぐらいで受け止めていただけると有難いです。

関西リアニメイトプレイヤー記事

新アトラクサにフィーチャーした記事でONE発売前に書かれたものになります。
とても良い記事なのでまだの方は是非読んでみて下さい。

【リアニメイト先クリーチャーの選定基準とは?】

さて、リアニメイトすべきクリーチャーの基準とは何か?
これは以前執筆した「エタパ2022大阪調整記」の後半の方で少し触れています。
それは、
①フィニッシャーになるカがある
②場に出た時アドバンテージを回復できる
この二点となります。
(※説明のため以前の記事とは項番が前後しています)

①フィニッシャーになる力がある

これはとても単純に制圧力があるカードなのか?と言う点になります。
リアニメイトは釣り上げたら試合終了ではありません。
クリーチャーが戦闘し対戦相手のライフをしっかり0にしなければ勝てません。
対戦相手にターンを与えればクリーチャーを除去されたり、コンボを決められ逆転されかねません。
出来る限り速やかにライフを0にしなければいけないのです。
その為、具体的にクリーチャーに求める性能は
クロックの高さ、
飛行などの回避能力、
場持ちの良さ、
「セラの使者」や「エメリアの盾、イオナ」の様な特異な制圧力などになります。
概ね釣り上げて3ターンで対戦に勝利できる性能が基準となると覚えておいてください。

②場に出た時アドバンテージを回復できる

これはリアニメイト先のクリーチャーが除去された時のリカバリーのためのリソース回復を指します。
リアニメイトデッキは常にリソースを減らしながら戦うデッキで、一度リアニメイトをすると手札はほぼなくなります。
この状態で戦場に出したフィニッシャーが除去されてしまうと何もなくなってしまいます。
破壊される、追放される、手札に戻される、という手段によってクリーチャーは簡単に処理されてしまいます。
ハンデスなどで前方確認していてもトップカードで解決されることなんてザラです。
その為、場に送り出したクリーチャーにはフィニッシャーとしての性能に加えて除去されてしまった後を考え、一定のリソース回復を見込めるおまけが必要になってきます。
グリセルブランドが強い点はまさにこの点にあります。
増えた手札からの暴露や悲嘆によるハンデスでげんなりする方が多いですが後続が続き得る点こそ最大の強みになります。

【リアニメイト先クリーチャーの評価】

ではリアニメイトすべきクリーチャーをこれらの二点を踏まえて点数で評価していこうと思います。
一応10点満点で7点以上のものと、よく採用されるカードをピックアップします。
ただリアニメイトにも
・赤黒リアニメイト(現在の主流)
・青黒リアニメイト(かつての主流)
・黒単リアニメイト
・Tin Fins(かつての相棒で「グリセルシュート」や「グリセルストーム」と呼ばれるデッキ)
とアーキタイプがわかれています。
今回は前者2つのアーキタイプにおけるクリーチャーの評価とさせてください。
また、こちらはあくまで個人の評価であってリアニメイト版の今これを買えぐらいの気持ちで見てください。

ドラフト点数表のリアニ版(個人主観だよー)

『グリセルブランド』(10点)

常に釣り上げる最有力候補に上がるリアニメイト最強クリーチャー。
パワー7で飛行持ちのためフィニッシャーとして十分な性能であり、一度殴ればライフは安全圏に戻るためダメージレースも壊れます。
能力を起動すれば手札が7枚増える為、後続の心配も減り、コンボ相手にはハンデス呪文を探しにもいけます。
どんなアーキタイプ相手にも強いですが、唯一の弱点としてカラカスで簡単に対処されてしまいます。
ライフをリソースにアドバンテージを得るカードのため一度除去されてから再度場に出してもリソースの回復が見込めません。
バウンスを見越したプランニングが重要になります。

『偉大なる統一者、アトラクサ』(暫定9.5点)

リアニメイト界期待の超新星。
パワー7で飛行持ちのためフィニッシャーとして十分な性能であり、一度殴ればライフは安全圏に戻るためダメージレースも壊れます。
cip能力により禁止カード「時を越えた探索」に近い手札補充(より強い)が見込めます。
この点は間違いなくグリセルブランド相当の能力。
グリセルブランドと違いライフリソースを消費しない為、出し直す度に能力が誘発するので追放以外の方法で除去されてからが本番となります。
例えば紅蓮破で破壊されても釣り上げ直せば再び大きなリソースを確保できます。
バウンスされてもいい様に実物提示教育を採用しておくと対応力も上がります。
またグリセルブランドに対する備えから濁浪の執政を8/8以上で唱える事がURデルバーのスタンダードなプレイングになっていましたが、このアトラクサは接死を持つ為最低で相打ちが取れるようになりました。
スペックの高さも魅力的なカードです。
現在メイン採用が多い紅蓮破系のカードに対処される点(青い事)を不利と捉えるか、意志の力のコストになる点を有利と捉えるか(古き青黒リアニメイトの再興があるか?)これからの動向に注目の一枚です。
10点としたいところでしたが発売して間もない段階の為、懐疑的な見方も多くひとまず今回はこの点数です。

〜〜〜

『残虐の執政官』(9点)

現代リアニメイトの誇る非伝説最強クリーチャーの片割れ。(カラカスを克服したカードというだけで加点対象。)
cip能力と戦闘誘発で最大3アドバンテージを回収し、リアニメイトにとって重要なライフまで回復してくれます。
再活性で釣り上げるとき実質5点しかライフを要求されない点も大きく、中盤のグリセルブランドが弱くなった場面でのプレイラインの変更に役立ちます。
タフネスが6の為、邪悪な熱気や稲妻2枚で落とされてしまう点は要注意。
土地単や緑ポストが採用するGlacial Chasmを乗り越えられたり、クリーチャーコンボのセファリッド・ブレックファーストのキーカードに触れたりフェア以外にも活躍します。
リアニメイトミラーにおいてもこのカードを巡ってプレイラインの変更や読み合いがしばしば発生します。

『セラの使者』(9点)

現代リアニメイトの誇る非伝説最強クリーチャーの片割れ。(カラカスを克服したカードというだけで加点対象。)
ミラー戦、コンボ戦において指定するプロテクション1つでゲームに勝ってしまうクリーチャーです。
カラカスに耐性もあり、ストンピィに対してもクリーチャー指定で逆転が十分にあり得ます。(ハンデス経由から動けばトップカードでしか負けないのも強い)
先出しでも後出しでもゲームの流れを引き寄せる凄い奴。
アドバンテージを産まないですが、これ一枚で勝てるデッキが多く必ず一枚はメインボードに採用したいカード。

〜〜〜

『エメリアの盾、イオナ』(8点)

圧倒的な妨害能力を持つ伝説のクリーチャー。
カラカスに対して無力な点や、既に展開してしまった相手には手遅れになるなる為、先出を前提とした一部の単色デッキ・コンボデッキのメタカードに近いクリーチャーです。
環境依存カードであり、コンボ系が減り、カラカスを使うデッキがシェア2位の今環境ではメインボードには不採用とし、サイドに採用するか検討するカードになっている印象です。
これはDDFTやスパイを除けばセラの使者一枚で事足りる(なんならあちらは後出しでも勝てる)事が大きいです。
これを出せば勝てるコンボが多いと判断したのならサイドボードに一枚は刺したいカードになります。

〜〜〜

『女王スズメバチ』(7点)

ストンピィデッキやデルバーに対して横並びする、飛行、接死クリーチャーと対策札として上々のカード。
トークンを含め6点の飛行クロックがあり、フェッチランド分のダメージを考慮した時3ターンで概ね勝てる力があります。
デルバー一強環境であれば一つ上の点数にしましたが、現在のイニシアチブデッキを見ると相手側のクロックに対する足止めが優先され、結果的にこのカードとは別のクリーチャーが隣に必要になると思われます。
これ一枚だけで勝ち切れるか?疑問の残るカードになってしまった為、今回は7点。

『墓所のタイタン』(7点)

かつてリアニメイトのエースだったカード。
6マナと軽く、暗黒の儀式2枚から唱える事で活躍しました。
現在は邪悪な熱気一枚で対処されてしまう点。
リソース自体の回復はしない点。
これらに加えて、飛行能力がなく濁浪の執政や高揚したドラゴンの怒りの媒介者などとのダメージレースで負ける可能性が高まるなど総合的に印象が悪くなってしまいました。
一番の要因は対比先の残虐の執政官に見劣りしてしまうという事。
あちらは相手のクロックを削り減ったライフも回復でき、最悪濁浪の執政にチャンプブロックして釣り上げ直すプランも考えられます。
速攻を付与できる浅すぎる墓穴や苦々しい再会を採用するなら採用圏内か?
なお黒単リアニメイトの様なLake of the Deadを採用するデッキの場合は素出しで十分活躍するので採用したいカードです。

〜〜〜ここからはよく使われるクリーチャーです。

『灰燼の乗り手』(6点)

リアニメイトではサイドでお馴染みと言っていいこのカードですが回復できるリソースがない点が減点対象になります。
さらに戦闘を優先すべきフィニッシャーにもかかわらず対戦相手のクリーチャー(マリットレイジトークンや濁浪の執政など)に対しブロッカーに回る場面が多く、多色化したリアニメイトデッキでは積極的に採用しない方がいいクリーチャーと考えます。
対策の対策的な運用をしたい方も多いと思いますが、個人的には罠の橋などどうしても対処したいカードがあるならこれとは別にアーティファクト破壊やバウンス呪文を取る方がリソースの消費が少なくて安上がりだと考えます。
一応回避能力付き5点クロックなので個人的にはこれぐらいの点数になると思います。
残虐の執政官やセラの使者がいなければ選択肢の無さからもう少し評価が違っていたかもしれません。

『狂気の種父』(5点)

手札全てを捨てるすごい能力を持つクリーチャー。
ですが飛行などの回避能力がなく、パワー6ながらタフネス4で除去耐性がない心許ないスペックであり、リソースの回復が見込めないことから個人的な評価を落としています。
また手札全ロストと凄い能力に見えますが、終了ステップにお互いの手札を全て捨てると言う能力はお互いのアドバンテージが常に同等になる事を意味しています。
もしここでオーソドックスなフェアデッキが相手だった場合、トップドローが除去呪文であったり、クリーチャーを唱えられ並ぶパワーが合計4以上になったら狂気の種夫は討ち取られてしまいます。
その場合こちらのリソースは0。
見事に逆転されてしまいます。
このカードが輝くのは対戦相手に土地がない先行第一ターンであり、孤独などのピッチ除去がないことを祈って場に出さなければなりません。
ここまでするのならグリセルブランドでも十分に強いと考え結果的に必要では無いと考えました。
なんとか活躍の場を考えてみても除去もカウンターもないコンボデッキ戦しかなく、これらはグリセルブランドやイオナ、セラの使者(プロテクション:ソーサリー)の方が強く運用できるシチュエーションが多いと感じます。
やはりわざわざこのカードを採用する必要はないのではないでしょうか?

『血の取引者、ヴィリス』(7.5点前後?)

あまり試したことのないカードのため憶測で書いてしまうことを許してください。
回避能力を持ち、パワー8ととても性能がいいですが、ライフが回復できない点とカラカスに弱い点がマイナスに感じます。
再活性で開始1〜2ターンに釣った時は8ドロー出来、そこからさらなる展開も期待できます。
一方ターンが経過した後、死体発掘や動く死体から吊り上げた時はマナがあるだけ2ドローに変わり(自身対象)、相手のシステムクリーチャーを除去できる点も申し分ないでしょう。
全体的に見て悪くはないとは思います。
しかし比較対象(8点以上としたカード)と比べた時にどうしても一歩劣る印象があります。

『謎のゴライアス、オヴィカ』(6点)

せっかくなのでONEから新カードオヴィカを考察します。
このカードの初見の印象は「またかー。こういうリソースを要求するのに自分は何も産まないカード困るのよねー」でした。
場に出るに際しリソースを回復しないことはリアニメイト先の選定にとってマイナスだと再三書かせていただいた通りです。
これに加えてよくある「あなたが〇〇を唱えるたび□□する」という能力は釣り上げにリソースを消費した上でさらに追加でリソースを要求しており、かなり無茶振りな能力です。
「暴露を打ったら4枚トークンが増える!」みたいな想像をされる方がいますが、暴露はリアニ呪文を通す為に先打ちするはずなので後に唱えるシチュエーションは訪れません。
このカードが評価できるのは回避能力付きの6点クロックであり、護法3マナがある点です。
この部分だけはとにかく偉い!
総合的に見てギリギリ6点かな?

〜〜〜

●評価を終えて

個人的な品評としてはこの様になります。
前述したリアニメイトに適したカードの基準からタイプの違う制圧力を環境的に強いかどうかで点数をつけました。
この結果はあくまで私個人が感じるクリーチャーの評価になります。

何故アトラクサは強いと言い、オヴィカは何も言わなかったのか?
この様な基準を持ってカードの強弱を判断したからになります。
リアニメイトを使われる方でプレビュー期間にこの基準を参考にしていただくと(シングルカードの予約を迷った時なんかは)役立つかもしれません。

最後に、一つ言わなければならない事があります。
それは『別に好きなクリーチャーで戦えば良いんだよ?』と言うことです。
私はよく、かんばら君がヴィリスを出して試合をひっくり返したり、女王スズメバチでデルバーをわからせたりする場面に遭遇します。
その度に一味違うカードで勝つ姿に胸を高鳴らせます。
あなたが見つけた推しがあるのならそれをリアニメイトして戦えば良いんです。
レガシーというとても広いカードプールに眠るまだ見たことのない回答に辿り着くために、ひとつひとつ試していく過程がとてもゲーマーらしいと思います。
そしてその姿を見て凄い!と思うギャラリーがきっといます。
リアニメイトを楽しむ一人として是非あなたのお眼鏡にかなうクリーチャーを見つけてください。

★☆★☆★☆★

前半はここまで、後半はONE環境のレガシーを考えます。


【ONEが変えるレガシーの今後】

後半部分はONEの発売に伴ってレガシーに起きた変化とそこから推測するリアニメイトの立ち位置の変化について考えていきます。

■新アトラクサの衝撃と新カードの影響

現在は2月半ば。
最新パックが2月3日にリリースしてまだ日が浅くテーブルトップのメタゲームは静かと言っていいでしょう。
連日動きがあるのはMO(マジックオンライン)です。
偉大なる統一者、アトラクサを使い勝ったデッキの結果報告が続いています。
『赤黒リアニメイト』で勝ち残ったリストから始まり、
『スニークショー』のグリセルブランドを全て新アトラクサに置き換えた構築や、
ブルーカウントが確保できたことからかつて主流だった『青黒リアニメイト』の復権など、
このおよそ二週間でアトラクサがレガシー環境のカードパワーに対応できることはMOを通じて周知の事実となりました。
特にピッチコストという観点から意志の力や悲嘆との相性が良く、そこに着目してデッキカラーを選択するプレイヤーが多く青黒カラーは今一番熱いカラーになっています。

またアトラクサが「カードタイプ」を参照することからエンチャントの釣竿であるDance of the Deadが注目を浴び市場から姿を消す事態となりました。

これ以外にも下環境にフィットすると期待されている新カード気まぐれな呪文踊りがレガシー注目の一枚です。
青いクリーチャーとあってまずデルバーデッキが検討を始めました。
少し物足りないスペックに思われますが、イニシアチブ確保が可能なため採用は十分に考えられます。
しかしこのカードの能力を十全に発揮するのはスペル系コンボデッキのように感じます。
実際にスニークショーでの運用で成果が上がっています。
実物提示教育は二回の打ち消しを要求させるカードになります。
もし通るとアトラクサが着地、解決後に2枚目のショーが解決するのでとんでもない事になります。
リアニメイトデッキでも釣竿を確実に通したり、ANTやDDFTにも何かしらコンボの補助が期待出来そうで、要注目のカードと言えます。

【リアニメイトの立ち位置とONEメタゲーム考察】

このように新カードがMO上で試される中で、新環境のメタゲームの推移を予想していく事にします。
盛り上がりを見せるアーキタイプや私個人が考える環境初期の動きの予想になります。

①スニークショー

前述の通りONEにおいてアトラクサと呪文踊りと言う二種類のカードを採用圏内に抱えた今環境で一番ホットなデッキです。
MO上の構築を参考にテーブルトップに持ち込まれる可能性が最も高く、これまでイニシアチブによって抑制されてしまっていたシェア率が少し戻ってくる事が予想されます。
このデッキが増えることはリアニメイト視点では勝ちやすいアーキタイプが増えると言う点で喜ばしい一方、以前は『墓掘りの檻』一枚で墓地対策としていたところに追加の墓地対策が入る動きがあり、サイド戦略に注視しなければ足元を掬われかねません。
勝ち上がったリストには敏感に反応していきたいアーキタイプとなります。

②青黒リアニメイト

アトラクサの登場により信仰無き物あさり登場以前に一大勢力として存在した青黒リアニメイトに復権の兆しがあります。
特に意志の力を採用する為のブルーカウントが20以上用意できたことが大きな要因で、これまで主流となっていた赤黒リアニメイトを食い潰すのか?注目のアーキタイプです。
青黒は青いカードの採用枚数を増やさなければなく初週の構築にはマナ加速が4枚だったものが二週目の現在は0枚となり、土地16〜17枚に「神秘の聖域」まで採用したゆっくりとした構築が出来上がっています。

このアーキタイプの弱点については「虚空の杯x=1」が通ると壊滅する点が大きく、実際のテーブルトップの多様な環境下ではもうひと工夫が必要になるだろうと言うのが個人的な意見です。
手札からクリーチャーを落とす手段も少なくなってしまっており、だからこそこの先は実物提示教育をメイン採用するなどよりしっかりとブルーカウントの確保したカウンターリアニメイトデッキが出来るのではないかと思われます。
赤黒視点では一瞬の隙を突いて展開する事を目標に構築していきたいため思考囲い等ハンデスをしっかり採った構築にして立ち向かっていきたいところです。
(青黒に乗り換えるのも考えななければいけません)

③URデルバー

tire1唯一のデッキであり、最も注視が必要なアーキタイプがURデルバーなのは間違いないでしょう。
以前の記事でも触れましたが、現在のレガシー環境メタゲームは彼らデルバーデッキがいかに流行のデッキを捌いてきたかの歴史です。
そして今回の出る杭は間違いなく偉大なる統一者、アトラクサです。
今後のデルバー側のメタの可能性としてはコミュニティによりますが、一部では無理な墓地対策やバウンスを増やす方も現れるでしょう。
しかし繰り返す歴史の中で一番驚異になるであろうカードはもみ消しに他ならないと考えています。

時代の節目に現れてはすぐに消え去るこのカードはプレイヤーの記憶から消えた瞬間が最も使われる事が多いカードです。
アトラクサにグリセルブランドと言った能力を打ち消すのは大きな痛手です。
もちろん後に残る7/7という大きな障害を対処できないとゲームに勝ったことにはなりませんが、もみ消しはフェッチランドを処理するというマナ否定戦略を根幹にしたカードであり、これを含めると序盤中盤終盤隙の無いカードに違いありません△
次の大型大会に備えてデルバー戦ではもみ消しをどうケアした動きをするか?フェッチランドを切るタイミングなど初歩的なプレイングの見直しが必要だと思われます。

④4Cコントロール

デルバーメタの観点から結果を残す4Cコントロールについても、リアニメイト視点で気をつけた方がいいカードがあります。

それが激しい叱責。
以前から採用されてきたカードでデルバーの使うもみ消しよりは予想のしやすいカードですが、アトラクサに合わせられてしまうとリカバリーがなくなり負けかねません。
対戦の際は忍耐や打ち消し以外にもこのカードがあることも念頭に置きグリセルブランドがいいかアトラクサがいいか(能力の起動タイミングなども)考えなければなりません。

⑤虚空の杯デッキ

以前の記事でも書いた通りリアニメイト視点で嫌なカードであり多様なレガシー環境では常に気を配るべきカードです。
長い大会のラウンドで1.2回は戦う覚悟をして臨みましょう。

⑥おまけ

ここは私個人がそろそろくるんじゃ無いか?と思いながら誰もしない構築について妄想をするところです。
飛ばして頂いて大丈夫です。

そろそろ好き過ぎですね!って言われそう(笑)

ダウスィーの虚空歩きをメイン採用するデッキはモダンのジャンド、ヴィンテージの墓荒らしと意外と存在しており安定感のある強さがあります。
しかしレガシー環境では黒単ヘルムヴォイドなど尖った構築のデッキしかありません。
このカードは、
・ブロックされない3点クロックである。
・定着するとリソースの確保が容易である。
という馬鹿に出来ない優れた能力があります。

また環境的にも墓地依存度が高くなっているURデルバーやリアニメイトに対して強く、アンブロであることからイニシアチブの確保が容易とtire上位のデッキに強いです。
スニークショーに対して思考囲いで引き裂かれし永劫、エムラクールを抜けばお祭りです。
こんな凄いカードがフィットしうるデッキが実はあります。

それが死の影デッキです。
青黒でカウンター呪文も申し分ありません。
虚空の杯に弱い点がネックではありますがそこをどう対処するかで化けると思います。
そもそもイニシアチブに対して殺しを取れ、前述した激しい叱責が投入可能であり、再活性の消極的採用も可能なアーキタイプです。(再活性を2〜4枚だけ採用することも十分強いと考えます)
もし形になったのなら明確な驚異になると妄想しています。
もう少しテーブルトップを遊ぶ時間があったら試してみたいことが山積みな個人的一押しアーキタイプです。
有志の方でやってやらぁ!と思われた方がいらっしゃったら是非こねくり回してください。

■3月の日本選手権2023に向けて

ということで新環境で変化の起き得るアーキタイプと注意すべきアーキタイプについて書いていきました。
これらのアーキタイプ以外にも
エルフ
ペインター
ANT
DDFT(ドゥームズデイ)
DnT(デスアンドタックス)
8cast
と言った注意が必要な有名アーキタイプがまだまだたくさん存在しています。
テーブルトップは多様な環境です。
青黒リアニメイトがMOで勝ってる!と思い墓地対策をしっかりしても実際のシェア率はリアニメイト全体で10%(とても高い計算です)程度で当たらないなんてザラです。

この先に待つ大型大会は3月のプレイヤーズコンベンション横浜のサイドイベントで開催予定のGP名物レガシー日本選手権です。
おそらくそこでテーブルトップ新環境の始まりとなるアーキタイプの雛形が判明し、各地方の大会で1.2ヶ月かけて浸透していくのだと思われます。

ひとまず考えつくメタゲームの中で、リアニメイトはまだまだ立ち位置の安定しているアーキタイプだと思います。
赤黒でも、青黒でも、それは変わりありません。
気を配るべきカード(前述のカードに加えカラカス)にしっかり対応することで勝つ可能性を高めていきましょう。
二週間後に迫るニッセンレガシーに向けてあまり時間は取れませんが、メタゲームを予想して調整していきたいと思います。

ここまで読んでいただきありがとうございました!

最後に有料部分としてDance of the Deadが高騰したこともあり釣竿の品評を書いておきます。
(これは完全に蛇足部分です。)
この記事を読んで良かったと思われた方は、執筆の励みになりますので是非投げ銭よろしくお願いします。
それでは今回はこの辺りで!!


記事をお買い上げいただきありがとうございます!
例の如く二つ目から有料にしました。

【今回の蛇足】

最後はリアニメイトアーキタイプ毎に考える釣竿の比較で締めたいと思います。
こちらは数も少ないため点数ではなく用法の説明とどのアーキタイプなら採用したいかを書きます。

『再活性』

デッキ名にもなるこのカードはリアニメイトと名乗る全てのデッキに4枚必ず採用するカードです。
説明不要ですね。
唯一Tin Finsでは採用枚数を2.3枚にしてもいいと考えています。
グリセルブランドに重きを置く為ライフを優先したいところです。
驚いた採用方法としてはスパイのサイドに刺されていた事。
打ち消し、ハンデスで抜かれても場に出せるからと知って目から鱗です。
これたぶんセファリッド・ブレックファーストにメインからされるとヤバいんですよね、、、
あっちはハンデスもカウンターもあるからこちらのリアにしたいクリーチャー取られかねません。
死の影デッキでも感じる先落としの裏目なのでもしリアニに勝てないと嘆いてるセファリッド使いの方は運用してみたらいかがでしょう?

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