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伊達者の戦士 完結編(ペイント大全:ステップアップガイド)

ミニチュアペイント大全には、4つのカテゴリー分けが存在する。初心の友向けの基礎テクをまとめた『ベーシック』、発展的なテクや単一題材のペイント法を紹介する『マスターズ』、さまざまなミニチュアを塗り込み、制作開始から完成までを徹底解説する『ショウケース』、そして今君が読んでいる『ステップアップガイド』だ。中編に続き、『ステップアップガイド:伊達者の戦士 完結編』を届けよう。

かなりボリュームのあるエントリーだけど、それは、ペイントする題材が思いのほか多く、それぞれを丁寧に解説しているからだ。複雑なわけじゃないから、気負うことなく読み進めてくれ!

ステップアップガイド

このシリーズは、ペイントスキルのさらなるステップアップを狙う君のためのガイドだ。とはいえ、『ショウケース』でやるような、じっくり塗り込みのテクと手順を紹介するものとは違う。

このシリーズで注力すること。それはミニチュアを最小限の手数で効果的にカッチョよく塗り上げ、テンポよく完成させることだ。いかに手を抜くかという単なるスピードペイントではなく、だからといってじっくり塗り込むコンテスト向きペイントでもない。その真ん中だ。

先日カウンシルにて前後編で連載した“ランツクネヒト装束”が今回のテーマだ。塗りこみには最高の題材。でも今回は塗りこみではなく、手数を抑えて効果的に仕上げることを目標にする。

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前編と中編で上写真の状態まで仕上げたので、ここからは各種装備品や武器、鎧、細部の仕上げとベースをペイントし、いよいよ完成となる。完結編となる今回で、残りの全ステージを順に解説していこう。

それじゃあ、行ってみようか!

ロープ、ブーツの裏地、毛布、小袋のベースコート

まず「明るい黄土色系」に仕上げる各部にベースコートをする。具体的に言えば、ロープ、ブーツの裏地、毛布、小袋がそうだ。今後色を重ねていく中で最終的な色はそれぞれ変える(そうすることで素材の質感を出し、また、リアルな仕上がりを目指す)けど、これらはどれも「明るい黄土色系」の下地が要る。

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コートデアームズ126【フェスタリングブラウン】と229【ダークサンド】を3:1の割合で混ぜたものを作り、水で少し伸ばしたら、黄土色にしたい各部をムラなくフラットペイントしよう。

ここで大事なのは、塗り残しやムラがないように、しっかりとフラットペイントをすること。凹部に黒を残したり、今までのペイントではみ出たカラーが透けたりしないように、薄めたカラーを重ね塗りして、しっかりと黄土色にしていく。

フェスタリングブラウンは明るく鮮やかな黄土色で、ダークサンドはくすみの強い黄土色。フェスタリングブラウンの黄土色を活かしつつ、ダークサンドで少し灰みを加えたんだ。俺が今回混色したのは、ダークサンド単色だと落ち着きが強すぎるし、フェスタリングブラウン単色だと、装束に使った黄色に近くなりすぎてうるさいと思ったからさ。

なお、カラーが余ったのでワインボトルのラベルにも黄土色をペイントしたけど、後でボトルをペイントする時に必ずハミ出るので、別に今はやらんでOK。

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