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🔰ペイント大全ベーシック:筆おろし&筆のケア伝説

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よくぞ来た。今日は、筆を長持ちさせるのみならず、筆のコンディションを最上に保つ「筆おろし」と「筆のケア」について語ろう。

ミニチュアペイントにおいて、筆は単なる道具以上の意味がある。君が使う筆がどんなものにせよ、長持ちさせるため、そして何より、筆本来の能力を活かし切るために、以下の三つがとても大切だ。

●初めて使う前に筆を「筆おろし」すること
●適切な使いかたをすること
●たまにやる「筆のケア」

筆おろし、使い方、そして筆のケア……これらは本当に重要だ。筆の寿命を伸ばすだけでなく、使い心地や引き出せる性能を決定づけるからである。そして筆というものは、オロシタテよりも、少し使い込んでからが本番だ。カラーの含みがよくなり、筆が君に馴染んでくるからさ。

道具は大切に使うと、ちゃんと応えてくれる。雑に使えば雑な仕事をするものだ。君がどんな題材を、どんなテクでペイントするのであれ、最高のコンディションでペイントを楽しんでほしい。だから、ちゃんと解説しよう。

じゃあ、始めようか!


筆おろしとは?

筆おろしとは、君の筆がこれから長い仕事をしてくれるよう、ノリを落とし、その毛をいたわりながらほぐして最良の状態を作ってやる準備作業のことである。これをやるかどうかで、筆の寿命が定まるといっても差し支えない。それだけ大切なことだ。

「書道」の毛筆にも、筆おろしの文化があるよね。書道用の筆は最初ノリで完全に固まっていて、たいていの場合、先っぽの方だけノリを落として使う。絵筆、こと極細面相筆のタイプは、そこまでバリバリにはノリがついていないし、中にはノリがついていないタイプもある。

だけどノリのついてない絵筆でも、筆おろしは変わらず重要だ。なぜか? その筆が作られてから君の手に届くまでの間、筆は寒暖や乾燥湿潤の繰り返しにより内部の水分を根こそぎ抜かれ「パサパサに乾燥している」状態だ。筆おろしにより、パサついた筆の繊維を整えて保湿し、ペイントに適した状態にできる。

それはつまり「ラクダをアシカにする」ことだ。どういうことか? 写真で説明しよう。

OK。伝わったね。


新品の筆を開封し、いきなりペイントを始めるのはNG。なぜなら、ノリがついているタイプなら、ノリがそのままカラーと混ざる事になる。ノリがついていないタイプだと、単純に毛先が乾燥しすぎていて、筆の繊維にカラーがこびり付きやすくなり、筆先がスグに割れたり、筆先のコントロールを効きにくくしたり、筆の寿命を短くしたりするんだ。

それでは、筆おろしの方法を具体的に解説しよう。

筆の種類と選び方

ペイント大全では、ミニチュアペイントに適した筆の種類と選び方について独立したエントリーを用意している。未読の人はまず『筆の種類と選び方伝説』を読むといい。ミニチュアペイントに適した筆のことや選び方がわかるからね!

🔎関連エントリー▼
ベーシック:筆の種類と選び方伝説


筆おろしの方法:天然毛の場合

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