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ペイント大全ショウケース:ブラックゴブリンの大族長パート3(武器の柄)

よくぞ来た。パート2に 続き、今回は大族長の「武器の柄」をどうペイントするか、丁寧に解説しよう。

武器の部材あれこれ

剣や斧、メイス、フレイルなど、手に持って扱う武器は、「殺傷を目的とする武器本体」と「武器を保持し、振るうための持ち手」に分けられる。武器としての殺傷力、耐久性、使いやすさ(疲れにくさ、握りやすさ、手入れのしやすさなどを含む)、あるいは貴重さや加工のしやすさなど、様々な観点から、武器職人たちは武器の形状や大きさ、重さ、そして武器を構成する部材や意匠について、あらゆる工夫を繰り返してきた。

オールドスクール・ファンタジー世界において、刃などの武器本体は金属、そして保持部分は木材が用いられる事が多い。とはいえ、武器本体の金属素材はまちまちである。鋼鉄の代わりに青銅や石、骨や牙を使ったり、あるいは別の金属(銀、ミスリル、オリハルコンなど)を使うかもしれない。一方、武器の柄や持ち手には、よく木材が使われる。木は金属や石に比べて軽く、それでいて丈夫な素材だから、それも当然と言えるだろう。もっとも、鋳型で作られるタイプの剣とかは、持ち手部分にも金属の「芯」がある。それでも木や骨、象牙、あるいは布で持ち手が作られ、持ちやすさや均衡取りに工夫が見える場合が多いね。


ミニチュアをよく見ろ:ミニチュア見巧者

どんな武器があって、それがどのような素材でできており、どんな細工がされているか。それを調べる上で、一番身近な素材を紹介しよう…君の手にあるミニチュアだ。

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