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種族解説:オウルベア

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オウルベア。その名前が示す通り、フクロウと熊が合わさったような外見の猛獣で、昼なお暗き森の内奥に暮らす。この獣がいつハルクウーベンに現れたかは定かでないが、ロメノール(神聖アルフモート始祖王家に血脈を継ぐ古王国)の玉座には梟熊フクロウグマ、すなわちオウルベアの毛皮が敷かれていたというから、上古かみふるの時代にはすでに珍しい獣として知られていたようだ。

本項の記述は、森林生物の研究者として広くその名を知られるハウプト・ホーデマークの研究によるところが大きい。ホーデマークは神聖アルフモート王国東部の街ペイルフェルトに居を構える存命中の豪商だが、商いは奥方と息子たちに任せきりで、森の生物に関する研究に有り余る私財と時間を費やしてきた。もっとも、ホーデマーク自身がオウルベアをはじめとした生物群の観察に身を投じているわけではなく、無数の冒険者たちを雇い入れては、見聞を収集し、記録しているとのことだ。

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オウルベアとの遭遇記録は必ず恐ろしく血みどろのものだが、それはこの獣が凶暴なせいではない。記録はいずれもオウルベアの猛烈な攻撃性と恐るべき強靭さを伝えてはいるが、実際のオウルベアは温厚で、臆病ですらある。「血と肉に飢えた好戦的な獣であり、動くものならどんなものでも襲う。執拗な追跡者であり、獲物に追いすがっては熊のように抱きつき、鋭いくちばしで突き刺してくる」といった記述には、大きな誤解と事実がないまぜになっているのだ。

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