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ペイント大全ショウケース:クレリック パート9(真鍮・宝石・地面と草・トップコート)

よくぞ来た。引き続きクレリックのペイントを進めていこう。今回でいよいよ大団円。十字架(真鍮色と不透明な宝石)、ベースの土と岩、そして草の表現をすませ、トップコートスプレーと、仕上げのツヤ調整で完成だ。それじゃあ、行ってみよう!

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前回までで、ここまで進んだクレリック。いよいよラストスパートだ!

クレリックの“財産”

クレリック、すなわち聖職者にとって手放せないものがある。信仰の証にして彼らの起こす奇跡の依り代(また自身の立場を証明する品として)、聖なる象徴(ホーリーシンボル)を持ち歩いているのだ。このクレリックは、現実世界ではキリスト教が用いる信仰の象徴、十字架(とよく似たもの)を携えているね。

クレリックならではの持ち物なので、当然目立たせたいところ。そこで俺は、真鍮色でペイントすることにした。黄金製だと、冒険者として行動するクレリックには高価すぎると思ったんだ。真鍮色は、金色と似ているけど、金色よりちょっと銀色に近い色味で仕上げる。


メタリックカラーの扱い方

メタリックカラーは、通常のカラーと異なり、微細な金属粒子が混入された、いわゆるラメ入りのカラー。比重がかなり重いので分離しやすい。なので通常カラーよりもよく振ること、そして、通常カラーとは別のウォーターポットを用意することも大切だ(そうじゃないと、後でペイントするカラーに金属粒子が混ざってエライことになるぜ)。メタリックカラーの扱い方については「ペイント大全マスターズ:鋼鉄(前編)」に詳しい。未読の人は読んでくれ。

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