茶を一服
俺はよく茶を点てる。毎日という訳でもない。気が向いた時だ。
俺に茶道の心得はなく、茶器を視る目もなければ、千利休のような茶室もない。和室はあるけど、茶を点てる設備はない。戦国武将のように、戦乱の世において心の平安を求めているわけでもないし、茶道家のように、高度に様式美化された教養として嗜んでいるのでもない。
それでも俺は茶を点てる。なぜか?
うまいからだ。そして心が落ち着き…パワーがみなぎる。
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