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ペイント大全ショウケース:トロール パート5(汚い腰布、古びた革、黄ばんだ爪と歯)

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よくぞ来た。上写真は、前回のショウケースで右手に持つ『粗雑な作りの棍棒』と、左手に持つ『腐り果てた生首』のペイントがすんだ状態のトロール。未読の人は前回のショウケースを読んでくれ。君がもし同じトロールを使ってこのショウケースを実践したいなら、ハーミットイン商店で
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してくれ。

今回のショウケースでは、トロールが身につけている『汚い腰布』、両手首に巻いている『古びた革の腕輪』そして『黄ばんだ爪と歯』を進めよう。それじゃあ、行ってみようか!

トロールの腰布はどんな色?

文化的でない種族のミニチュアたちの中には、たとえ人間型(ヒューマノイド)でも、陰部を隠さずに露出しているケースもある。トロールも、人間型種族ではあるけど、文化的な暮らしからは程遠い連中だ。けど、このトロールはボロボロの腰布をまとっている。このトロールが恥じらいの感情を持っているとは考えにくいけど、ひょっとしたら他の連中のマネをしようと思い立ったのかもしれないし、お友達から贈られたのかもしれないね。

ただ、洗濯をするとか、着替えをすると言う考えをこのトロールは持ち合わせていないようだ。ミニチュアを見ると、あちこち破れて穴が空き(あるいは腐り)、背中側に至っては臀部の下半分がコンニチワしている有様。シワの入り方や破れ方からみて素材は布で、少し湿っているような風合いだ。

彼はずっとこれを履いたまま、洞窟で寝そべり、沼や池に潜り、野山をうろつき、腹が減れば小さい連中の体をぺしゃんこにして食い、もよおせばいつでもどこでも用を足しているはずだ。つまり、彼の腰布はかなり不潔だろう。そこで今回は、この腰布を、元の色(それが何色であれ)がわからないぐらい思い切りドロドロに汚して、ひどい臭いを放っていそうな感じにペイントしてみようと思う。

腰布の基本色(フラットペイント)

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と言うわけで俺が選んだベースコートの色は、コートデアームズ225【カーキ】。軍服とかで好まれるアースカラーだね。仕上がりの色はもっと暗くて汚くなるけど、まずは腰布を、泥水のような色に塗り上げるところから始めよう。パレットにとったカラーを水で少し伸ばして、腰布をムラなくフラットペイントしてくれ。

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腰布のフラットペイントが終わったところ。左右にある大きな穴は、下から肌が見えてしまっているところに注目。肌部分にハミ出しても今は気にしないでいい。後で直せるからね。今は腰布のフラットペイントに集中だ!

*筆の話*
途中写真を見ると気づくかもしれないけど、今回のショウケースでは、全行程をウィンザー&ニュートン:シリーズ7の3番でやっている。俺は大きめな面相筆が大好きだ。細い筆よりも毛が長く量も多いから、よりたくさんのカラーを一度に保持できる。一筆でペイントできる面積が増えるし、筆先もしっかり尖りやすい。だから、こうした細い部分のペイントでも、俺は番手の大きい筆を使いがちだよ。もちろんこれは好みによる。色々試してみてくれ!

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