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ペイント大全ショウケース:ログテ・オーク パート1(組み立て、ベースデコレート、アンダーコート)

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イントロダクション

よくぞ来た。今回のペイント大全からは『ショウケース』…つまり、俺がどうミニチュアを塗り込んで仕上げていくかを余すところなく解説するシリーズだ。組み立てやベースデコレート、そしてペイントを進め完成させるまでの全ステージをじっくりと解説していく。

ミニチュアペイント大全ベーシックやマスターズでは、それぞれのテクニックや工程、特定題材について紹介しているが、ショウケースを読めば、これらを俺自身がどう組み合わせ、どうやってミニチュアを製作しているかがわかるはずだ。

ショウケースは製作記事なので、もちろん特定のミニチュアを題材とするが、その中で登場するさまざまな配色やテクニック、表現などは、あらゆるミニチュアに応用が効く。関連したペイント大全エントリーはそれぞれリンクを貼ってあるから、その都度参照してくれ。

今回俺が選んだ題材は、デイヴィッド・ソダキストの手がけた「ログテ・オーク」のレンジから、「ログテ・オーク/斧と盾」。ケビン・アダムズやボブ・オーリーのオークとは一味違う、どこかフランク・フラゼッタ的な世界観をまとうオークたちだ。古代文明的な色香を漂わせる軍装様式も、その独特な印象に一役買っている。

『ログテ・オーク』レンジは全6種。
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ログテ・オークは、シュトラウス連邦とその周辺に住まう種族で、オークの遠縁にあたるという。粗暴にして好戦的ではあるものの、その肌は緑でなく、まるで死体を思わせる灰褐色の肌から、大陸の他地域で猛威を振るうオークとは“人種”が異なるようだ。あるいは、人間たちが勝手にオークの一種と決めつけているだけで、彼らが自称するように“ログテびと”なのかもしれぬ。

ハルクウーベンにおけるログテ・オーク

そう、ハルクウーベンの世界では、彼らは緑色の肌を持たない。今回のショウケースで俺は、グリーンスキンではない色味のオークを手がけるぜ。むろん、君がログテ・オークをペイントする時も、俺と同じように灰褐色の肌にしてもいい。もちろん、君が望むなら肌を緑にペイントしてもいいし、青や赤などでもいい。君のファンタジーであり、君のホビーだ!

それじゃあ始めようぜ!



ミニチュアの組み立て

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