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新製品情報:ダンケルドルフの人々

数々のファンタジー作品を見ればわかるように、ファンタジー世界における街は、単なる休息の場所ではない。無数の冒険につながる入り口であり、情報収集の拠点であり、時には街自体が冒険の舞台ともなるのだ。

今回俺が君に紹介するのは、足掛け2年以上かけて準備を進め、煮詰めてきたビッグリリース第二弾。ハーミットインは日本総輸入元として、発売元キング・ゲームズ(デンマーク)とガッチリ握手を果たし、彼らのダンケルドルフ・ミニチュアを日本で大々的にやる。

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ダンケルドルフ。その街は、あらゆるオールドスクールファンタジー世界に存在しうる場所だ。

ダンケルドルフ・ミニチュアは、デンマークでファンタジーミニチュアのセレクトショップ「キング・ゲームズ」を営むニッキーとナナの2人を中心に、世界各地からクリエイター達が集って実現したミニチュアレンジだ。商店でいえば「市民・町民・村民」と「漢たちのシルバニア」にまたがる新レンジとなる。

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俺はハーミットイン商店で、「市民・町民・村民」と「漢たちのシルバニア」には格別の思い入れを持っている。彼らの多くは確かに物語のチョイ役やエキストラ、あるいは単なる背景小道具かもしれない。

だけど、素晴らしい映画が脇役や美術があってこそ成立するように、最高のライブがオーディエンスと舞台演出によってこそ成立するように、壮大な冒険物語に、彼らはなくてはならない存在だ。

ヒロイックな冒険者に恐ろしいモンスターと並び、君のファンタジー世界に暮らす人々もコレクションすることで、冒険者とモンスターしかいなかった世界には生活感と現実味、説得力と迫真さが加わる。それゆえに俺はダンケルドルフ・ミニチュアを、ハーミットイン商店における重要レンジの一つに位置付けているんだ。

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ダンケルドルフのビジュアルイメージを固め上げたのは、ムスタファ・ベキアを中心とする国際的なクリエイティブチームだ。ダンケルドルフ・ミニチュアは、ムスタファをはじめとする画家たちのコンセプトアートを、ミニチュアデザイナーたちが立体化する流れで進んでいる。
上のアートワークを見て「あれ?デスグロの挿絵みたい」と思った人はご名答。ムスタファは俺の盟友であり、デスグロ関連製品の挿絵画家でもあるからね!

先月怒涛のリリースを迎えた『跳ねるクジャク亭』に続き、今日はダンケルドルフの街に住まう(あるいは滞在している)人々を紹介しよう。レンジ内のミニチュアたちには固有の名前があり、俺たちの想像力をかき立てる背景もある。俺はミニチュアだけでなく、各製品の名前と背景も日本語にして届けることにした。公式設定としてではない。具体例の一つとしてだ。

君は、ここで紹介されたミニチュアたちの名前や背景をそのまま用いてもいいし、名前や背景を君の世界に合わせて変えてもいい。これらは君のインスピレーションを刺激するために用意されたものであり、君の想像と創造を限定するものでは決してない。すべては君次第なんだ!

それじゃあ早速レビューといこう!


街の権力者たち

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