日記のメモ書き2022/08/21

大阪女優の会さんの公演「もういい、だまってるのはいい」を観に行く
観に行くことができて本当によかった。
最終日だったために、ほかの人に観に行くように勧められないことがほんとうに悔しい思いだった。

いまのわたしのからだ
ひとりひとりのからだ
からだが在って、ことばが在って、日々が在って、

これまでがそうであったように
営まれてきた日常生活
昨日がそうであったように
今日も営まれるはずであった

作中でなんども繰り返されことば


核がどう人間を奪いさっていくか
わすれさられる声

花を手向ける
ひとりひとりを祈るさきにある生活をまもるための抗い

手向けてきた花は簡単に蹴散らされる、
私たちは口を塞がれ、耳を塞がれ、目を塞がれ
ただ今日を安らかに生きられるための抗いすらできなくなる

今日々を生きながら、塞ごうとする手を感じている
ヒヤリとする
だからこそ、話し、聴き、見る必要があると、
なんとか、なんとか逃してはならない、と思いながらいる

同時に、今起きている戦争を生活から排除しているじぶん
今も痛むからだを日常を土地をこころを知り尽くすことはできない
私が生活を送れなくなっていく

戦争はずっと各地で起き、続き、
戦時下に暮らし、生まれ、死んでいくひとがいて、
戦闘し、指令し、支持し、従うひとがいて、
抗い、殺し、奪い、叫ぶ人がいて、
願い、信じ、泣くひとがいる
なんでもないように生活を送る人がいる

ことばにはちからがある
ことばが力を失っていくのは恐ろしいことです

自分がなにをしているか、どう生きているかずっと問い返しながら生きたい

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家に帰って休んでから、作中で朗読された峠三吉の詩を探して音読してみる
舞台が思い浮かぶ
力を込める、叫ぶように声をだす
朗読することが浮かび上がらせるもの、受け取ったから
ひろがりを想いながら読む

核兵器による爆撃、原子力発電所、ウランの発掘、核実験、原水爆実験、劣化ウラン弾による爆撃
人間が核をつかって奪い去った土地、ひと、現実、夢
知らないことだらけで、知らなくてはと思う
ずっとそうなんだと思う
細やかなひとつひとつを知っていこうとすること

公演のパンフレットに載っていたアドバイザー:樋口ミユさんのことば
とても響いてきた

 俳優たちで話し合って構築していく今回の方法は、本当に面倒だ。話し合いながらひとつずつ進めていくのは、時間がかかる。決まらなかったり、伝わらなかったり、話が逸れたり、苛立つこともある。疲弊する。もういっそ、誰かがやってきて強引に決めてくれればいいのに、と思うこともあるかもしれない。しかし、彼女たちはそれを疑う。自分たちで考え、理解し、共有して形にしていく。
 いつかの政治家が言ったっけ。「女性は話が長い」テレビを見ながら、そうなんだよなぁと鼻で笑った人たちはたくさんいただろう。笑えばいい。女優の会は話し合いのテーブルを作り続ける。自分たちが体現する。絶対に投げ出さない。投げ出した世界が実際にどうなっているかを、知っているからだ。

”あきらめない、夏” 2022 大阪女優の会VOL.19 パンフレットより

持ち寄り話し合う空間を絶対に手放さない、あきらめない
どんなはなしも持ち込み話していく
戸惑いながら、分からないまま、まだ知らないと言いながら、
話が違えたり、ぶつかったり、笑ったり、怒ったりしながらずっと
聴き、話す


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わたしのなかにあるものをどう手渡していくか
子どもたちに毎週関わりながら、私はどんなふうに渡せるか
考えていると怖気づく
どうやったら受け取ってもらえる?
興味ないんじゃないかと引っ込んでしまうこと、
怖い思いや悲しい思いにさせるんじゃないか、面白くないけど引き付けられるかとか考える
そうやって遠ざけていくのは大人かもしれない
配慮のつもりで、ことばや知識を奪っているのかもしれない
幼稚園の遠足で平和記念資料館に行ったこと。
恐ろしくてただ泣いていただけだったけど、ひらいてくれていたのかもしれない。いい意味をもっているとおもうのだよな。

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昨日の夜
父母と電話する
おじいちゃんの話を聴きに行きたいという相談

それぞれがそれぞれに、
ポロりとこぼれた、その頃の話を聴いたりしている
そして家族だからと言って知っていることは案外少なかったりもする

母方のおじいちゃんも入市被曝している
がんでなくなったけど、健康的な生活をしていたのになんでとおもう
がんは遺伝や生活習慣やいろんなことが原因になったり、分からなかったりするからなんとも言えないけど
影響がなかったと言い切ることはできないよなと思う

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