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『岩手・宮城旅行1日目』2022/4/30

 大型連休をつかって東北に旅行してきました。今回の旅行の主な目的は、中尊寺・東日本大震災関連・松島の3つ。さ、いってみよう。

 1日目に中尊寺のある平泉に行くので、新幹線は一ノ関まで。今回の旅行は森見登美彦『四畳半神話大系』とドストエフスキー『カラマーゾフの兄弟』をお供に結構ある移動距離を過ごす。

一ノ関に到着してから気が付いたんだけど、乗り換え電車の時刻表を調べてなかった・・・。次の電車まで1時間近くある。

 じっと待ってるのが苦手なので、観光案内の元おねえさんに「平泉まで歩けますか?」って聞いたら心配されちゃった笑。距離にして9km。1時間半あれば行けるだろうと持ち前の楽観的希望的観測をもとに、一ノ関駅をあとに線路沿いに歩きだす。

 視界を遮るものがなくて、背景に山並みが見えるって最高だなぁ。それにしても・・・、人気がまったくない・・・。人とすれ違わない・・・。40分ほど歩くと、次の山ノ目駅が見えてきた。(一ノ関駅から平泉駅までは2駅)時間的にさっき乗ろうとしていた電車が来る頃だったので、この駅から電車に乗ることに。

 無人の駅舎にはなにやら「ワンマンカーの乗り方」なんて説明書きがある。電車の乗り方なんて考えたこともなかった。乗るドアが決まっていて、ドアも自分でボタンを押して開ける・・・?

 初めてだったからよく分からんけど、プラットフォームに先客の旅行中らしきお姉さんが一人いたので、後ろからくっついて真似すればいいや。少し待って2両編成の電車が到着。さあ、お姉さんお先にどうぞ、と思ったのに、お姉さんドアに近づかない。あれ?乗らないの?誰かを待っているの?とかなんとか考えながらボタンを押して、整理券を取って、慣れない電車に乗り込んだら、後ろからお姉さんついてきてた。同じこと考えてたのね笑。
 そんなこんながあってようやく平泉駅に到着。ここまでくるとさすがに観光客もぼちぼちいる。駅舎の写真を撮ってもほとんど写り込まない程度だけど。

 駅前の観光案内所で観光マップをもらい、まずは中尊寺を目指して歩き出す。歩きだしてすぐに回りに誰もいなくなる。あれ?みんなどこ行った?バス?とキョロキョロしながら道路沿いをてくてく歩く。しばらく歩くと後ろから二人組の外国の人が自転車に乗って追い越していった。なるほど。レンタサイクルか!それも楽しそうだ。
 参道にたどり着くと一気に人手が増えてきた。みんなどこから現れた?登り坂を進み、本堂にお参り。ここだけめっちゃ人が並んでる。ほんとにみんなどこから現れた?

 進んでいくと金色堂がある。思っていたよりは小さい。ギュギュッと濃縮!って感じだな。更に奥には立派な能舞台がある。一度は能を見てみたいと思っているけれど、始まって10分で寝る自信がある。

 お参りを済ませて下山。門前のお店でお昼ごはん。岩手県といえば・・・わんこそば!?の選択肢もありだな。わんこそばといえば、食べている横で次から次へとお蕎麦をお椀に入れてくれるっていうイメージ。でも、そんなスタイルでやってたらお客さん一人にお店の方も一人つかないといけないし、商売にならないんじゃ・・・?とか考えてたら、小さいお椀を最初から並べて自分で食べてね、ってスタイルだった。そりゃそうか。
 天ざるそばをいただきました。(いつかわんこそばもやってみたい)

 再び散歩を開始。平泉文化遺産センターに立ち寄る。無料の展示施設にしては結構充実している。展示品が写真撮影禁止になっているんだけど、もったいないと思う。写真OKにして広めてもらえば、もっとお客さん集まるのではないかな。
 さて、続いて毛越寺まで。「もうつうじ」ですって。読めた?毛越寺と庭園がとてもよかった。山中の寺院も趣があるけど、私は広大な敷地に広がる寺院に心惹かれる。

 さて、平泉観光も済んだので、ホテルのある多賀城へと向かう。ところが移動手段を特に考えていない。一ノ関から新幹線で仙台に出るのが一番速い。乗換検索でもそればかり出てくる。ならば違う方法で・・・、という天邪鬼的発想。
 東北本線に乗っていればいつか仙台に辿り着くので、とりあえず普通列車に揺られることにする。多賀城駅は仙石線なので、仙台まで東北本線で行ってから乗り換えるとかなり遠回りになってしまう。東北本線にも国府多賀城駅という駅があるが、ここからホテルまではかなり距離がある。多賀城より手前で東北本線と仙石線が乗り入れる駅があればいいんだけど、それがない・・・。
 電車に揺られながらGoogleマップとにらめっこしていい案がないかなと考えた結果、「東北本線の塩釜駅から仙石線の西塩釜駅なら近いから歩けるんじゃない?」ちなみに東北本線の松島駅と仙石線の松島海岸駅も近いけど、松島は3日目の日程で訪れる予定なので歩きたくなかった。ということで行き当たりばったりで塩釜駅で途中下車。

 駅前の近隣マップを頼りに西塩釜駅までの行き方を確かめていると、鹽竈(しおがま)神社という神社が有名らしいので、遠回りになるけど寄ってみることにする。この軽い気持ちで後ほど死にそうになることを、このときの私はまだ知らない。
 遠くから見えてきた神社の鳥居は立派で、これはいい寄り道になりそうだとわくわくする。

近づくに連れて、鳥居の先が見えてくる。こ、これは・・・。汗

 男に二言はない!と時代遅れな考え方をしてかせずか決意を固めて登り始める。半分に到達する前に後悔し始めるけど、引き返すのも癪なので気合いだけで登りきった。心の臓がバウンシングで倒れるかと思った。
 そして登りきった先で見つけた「本日は閉門しました」の案内。

(´・ω・`)

 見られたのは門だけですが、とても立派でしたよ。

 陽が傾き始めたので、沈む前に道路沿いまで出ないと真っ暗になりそう。けど、さっきの階段をもう一度降るのはちょっと・・・。案内図を見ると裏参道があったので、そっちから下山することに。裏参道は裏参道で、斜面は緩やかなんだけど、ひたすら長くてこれはこれで大変だったんですけどね。

 今度こそホテルに向かおうと再びGoogleマップを見ると、西塩釜駅ではなくて隣駅の本塩釜駅のほうまで歩いてきてしまったようだ。ようやく仙石線に乗り換えて、多賀城駅まで移動。時刻はすでに19時。20時チェックイン予定なので、夕飯を食べてからいこう。
 多賀城駅の駅舎に「たんや善治郎」を発見!渡りに船とはこのことと、入れるか聞いてみたら待つことなく案内してもらえた。この旅行で食べたいと思っていた1つ目、牛タンをいただく。柔らかくてプリプリで美味。ビールがすすむ。つくねとソーセージもうまい。茹でたんは、焼きとはまた違う食感。テールスープはあっさり。麦飯をおかわりしてとろろ掛けご飯にして完食。美味しゅうございました。

今 回のホテルはホテルルートイン多賀城駅東。チェックインを済ませてお風呂に入り、一杯飲んで就寝。お疲れ様でした。
 歩数約25000歩、距離約20km。
 2日目につづく。

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