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『岩手・宮城旅行2日目』2022/5/1

 2日目は午後から雨の予報。あまり予定を詰め込まずにゆっくり行動します。今日と明日は移動が多いので、『仙台まるごとパス』を購入。2日間有効でけっこう広い範囲まで移動できて2,720円です。

 多賀城駅から仙台駅まで移動して、東北本線で白石駅まで移動。40分くらい電車に揺られます。普通列車なのにトイレがついているのに感動した。

 観光客はほとんどいません。閑散とした駅前で観光マップを確認して歩き出します。街(というか町)は大好きな雰囲気です。静かで穏やかで、景色が美しい。そして鳥の鳴き声が聞こえる。ただしやっぱり人がいない。
 この町には白石城があります。この城は伊達政宗に仕えた片倉小十郎の居城。だと思ってたんだけど、「小十郎」って名前は片倉家の棟梁が代々名乗る名で「片倉小十郎」は11人いるらしい。

 ただし白石城は3月の地震で損傷を受けて現在復旧工事中。ふだんは天守の中も見学できるらしいのですが、今回は中を見られず。残念。それでもなかなか立派な美しいお城です。

 本丸を後にして城下町をぶらぶら歩きます。武家屋敷跡もあったのですが、こちらも地震の補修工事で閉館中。ぐう。その後もしばらく町を歩き回ります。心が落ち着く。都会で生活してると気が付かないけど、せかせかと動いているんだなあと実感します。


 お昼が近づいて、ポタポタと雨が降り始めます。白石駅へと戻り再び仙台駅へ。地下鉄東西線に乗り換えて、荒井駅まで移動します。東京の地下鉄網に慣れていると、仙台の地下鉄網は非常にシンプルで分かりやすくて、そんなところに感動してしまった。南北に走る南北線と、東西に走る東西線。

 東西線の東端が荒井駅です。この駅の駅舎内に「せんだい3.11メモリアル交流館」があります。まずはここを見学します。大きな災害に対して私たちにできる唯一つのことは「記憶」すること、忘れないことであることを教えてくれます。

 荒井駅からはバスで移動します。目的地は終点、震災遺構仙台市立荒浜小学校です。

 小学校という日常と、震災という非日常が同時に目の前にあると、頭ではうまく処理ができなくなってしまいます。ただこの場所には震災の悲惨さだけを伝えるのではなくて、未来に向けた感謝の言葉がたくさんあったのが印象的でした。
 屋上に登って海岸の方を見ると、雨風が強くて遠くまでは見えなかったけれど、視界の端から端まで堤防が伸びているのが見えます。これを見ると「減災」の必要を感じます。「防災」という言葉は昔からありました。でも、東日本大震災ほどの災害になると、人間の力では防ぐことなんてできません。じゃあ諦めるしかないのかというと、被害を減らすことはできるという発想です。防波堤を見て、津波を防ごうなんて姿勢はどだい無理な話だ、と感じたのでした。

 次のバスまで時間があったので、少し距離があるけれど海岸まで歩いてみることにします。途中、津波で壊された家屋も保存されています。海岸線は砂浜海岸で、晴れていたら素晴らしい景色なんだろうなあと思いつつ、この付近が賑わいを取り戻すことがこの先あるんだろうかと考えてしまうのでした。

 さて、バスと電車で仙台駅に戻ります。仙台駅周辺はものすごい都会です。東京でいうと新宿に近い感じがします。AERというビルの上層階に展望台があるので登ってみましたが・・・、まあ雨なので何も見えません。

 雨が降り止まないので、観光はやめて駅ビルでお土産を買って、ホテルに帰ります。ついでにずんだシェイクをいただきました。うーん、豆の甘さがやさしい。美味。

どこで食事にするか調べるとホテルの近くによさそうなお店があったので訪問。「名代だるま」串焼きのお店です。馬刺しもあったので赤身を食べたのですがこれがめちゃくちゃ美味しかった。串も締めのスープもどれも絶品でした。

 ホテルに帰って自分用に買ったずんだ餅をデザートで。お風呂に入ってゆっくり休もうと早めにベッドに入ったけれど、頭も心もオーバーヒートの一日だったのでなかなか寝付けず。ゾシマ長老の昔語りを読んでいるうちに4時をまわる。明日は6時半起きで松島へ・・・。zzz

総歩数約23,000歩、歩いた距離約20km
お疲れ様でした。
3日目、最終日につづく・・・。

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