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イッツアワンダフルワールド攻略ー産出エンジンと得点ルートについて

1.はじめに

以前の記事で、第1ラウンドではまず白の産出系の建物を建てることが重要と書きました。それに続く「2手目」の建物の候補は数多くありますが、中には特に産出力が高く、スムーズに建てられると「ブン回り」展開になる建物があります。これらの建物はゲーム展開をとても有利にするため、第1ラウンドにおいて(白リサイクルカードを後回しにすることで白の産出系建物をスムーズに建てられなくなるリスクを冒してでも)優先してピックする価値があります。本記事では、その様な強力な産出エンジンとなる建物と、そこから狙いたい得点ルートについて書きます。いつものように前提として基本セットのみ、B面(初期産出:白白黒緑)で3~5人でのプレイを想定しています。

2.産出エンジンと狙いたい得点ルート

以下の各項の画像で左側(赤枠)に産出エンジン、右側(青枠)に相性の良い得点カードを載せています。特に強力と思われるものから順番に載せています。

2-1.巨大ダム(GIANT DAM)

爆発力:★★★★★ 安定度:★★★★★

言わずと知れたダムです。これは2手目ではなく1手目のカードですが、存在があまりにも大きいため書きました。【原子力発電所】と比べてリサイクル資源が揃えやすい上に黒産出数は一つ多く、第1ラウンドで建ってしまえば圧倒的な黒産出から黒建物の青産出、青建物へと繋がります。後は自然に集まる将軍トークンの倍率を上げるも良し、高得点の青建物を取るも良しです。将軍倍率を高めていると【センター・オブ・ジアース】は価値が下がっていくことには注意が必要です。

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余談になりますが、初手ダムのプレイヤーがいた場合、自由にやらせると大抵そのまま勝ち切ってしまうため、場の全体での協調した対策が必要と思われます。具体的には、第1ラウンドの白リサイクルカードを涸らして回さない(第1ラウンドで建てさせない)、黒青ルートに更に複数人入ることで青カードを渡さない、などがあります。

2-2.リニアモーターカー(MAGNETIC TRAIN)

爆発力:★★★★☆ 安定度:★★★★★

通称マグトレ。「東のダム、西のマグトレ」といった趣で黄ルートをブーストする強力なエンジンです。第2ラウンドの黄産出フェーズまでに建設できていれば良いため、第1ラウンドのピックに対する負荷が小さいところも優秀です。自身の建設ボーナスに加えて大量の黄産出で安定して投資家トークンが得られるため、投資家倍率を軸にした得点構成との相性が良いです。その強さは序盤に限らず、終盤にピックしても投資家トークンで得点を伸ばせたり、リサイクル資源を使って無理矢理建ててもすぐにそれ以上の産出で元を取れたりと、無駄になることがありません。自分が黄ルートをやっていなくても、他人に使われるのを避けるためカットを検討したいカードです。

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2-3.家庭用ロボット(ROBOT ASSISTANTS)

爆発力:★★★★☆ 安定度:★★★★☆

通称ロボアシ。圧倒的な白産出が得られます。白産出は全て産出の元になるため、得点ルートには色々な派生が考えられます。しかし多方面に手を出しすぎると圧倒的な産出力の割に意外と点が伸びなかったりするため注意が必要です。個人的には、白産出のトップと、比較的トップを取りやすい緑産出を活かして投資家トークン倍率を高めるのが良いと思っています。ロボアシ自体は【研究施設】からではなくリサイクル緑資源を使って建てて、白産出は黄産出系の建物に回す、というのも面白いかも知れません。強いのは間違いないのですが、使い方の難しいカードという印象です。

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2-4.港湾区域(HARBOR ZONE)

爆発力:★★★★☆ 安定度:★★★☆☆

必要資源が5個で産出が4個、素点に投資家トークン2枚まで付いてくる盛り盛りのカードです。白黄産出を伸ばしつつ投資家トークンを得ることから明確に投資家倍率カードとの相性が良いです。白産出に余裕が出来るため【国定史跡】も相性の良い得点源になります。このカードを使う上で何より重要なのは、強力な産出力を無駄にしないよう、ピックした次の計画フェイズで建てることです。第1ラウンドでピックしたら必ず第2ラウンドの計画フェイズに建てられるようにします。具体的には第1ラウンドで黄トークンを最低2個載せておき、第2ラウンドで残りのリサイクル黄資源を集めます。これに成功するか否かでパフォーマンスが大きく変わりますが、ピック難度はそこそこ高いため、失敗して大きく出遅れるリスクも覚悟する必要があります。

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2-5.神経科学(NEUROSCIENCE)

爆発力:★★★☆☆ 安定度:★★★☆☆

緑特化ルートの唯一無二のエンジンです。個人的には、緑特化ルートに行くなら第1ラウンドでこれを建てることが必須と考えています。緑×3カードの得点を十分に伸ばすだけの緑建物を建てるには【研究施設】や【機密研究所】だけでは不十分という印象であるためです。第1ラウンドで【研究施設】とこれを建てた後は、コストの小さい緑建物と緑×3の得点源をひたすら集めます。緑特化ルートに2人以上入る余地は無いため、緑の建物は比較的回ってきやすいはずです。また、他の色にタッチしても中途半端で得点が伸び悩むため、緑に特化する方が良い印象です。最終形では緑倍率を5~7程度とするか、緑の投資家倍率カードで得点を補います。このため、緑産出トップのボーナスでは基本的には投資家トークンを獲得して、【パラレルワールド】をピックできた時のみ将軍トークンを一つ獲得します。

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2-6.物質変換(TRANSMUTATION)

爆発力:★★★☆☆ 安定度:★★★☆☆

緑黄ルートの要になるエンジンです。高い産出力にクリスタリウムまで付いてくるのがニクいです。産出順の良さを活かして、第1ラウンドの緑産出フェイズに建てることで第1ラウンドから黄産出を得られると爆発力が★1つ上がります。得点源としては緑と黄建物に集中している投資家倍率を高めるのが良いでしょう。

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2-7.黄金都市(CITIES OF GOLD)

爆発力:★★★☆☆ 安定度:★★☆☆☆

必要資源4個で産出は黄資源3個と大変効率の良いエンジンです。【ソロモン王の洞窟】も似たカードですが序盤に建てる建物としてはこちらの方が強力です。ネックは第2ラウンドの黄産出前に建てるには多少の無理がいるところです。産出した黄資源を活かす先としては、【北極基地】との相性が良く、是非ともピックしたいカードです。【北極基地】や【博物館】で青倍率を得て、コストの小さい得点系の青建物を集めると良いでしょう。

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3.産出力の高いその他のカード

産出力は高いものの、序盤にピックする優先度は上記に挙げたものより劣るカード達です。【気候制御】と【量子発電機】は産出が緑⇒黒⇒青の順で増えるため黒や青で産出トップが取りにくいことがネックです。【プロパガンダセンター】と【大学】は、黄色の建物は全体的にコストが高めで軒数が増えにくいために1枚だと産出が中々増えません。3枚の内2枚が揃うと強力になります。【地底都市】は序盤に建てるにはコストが重いです(が、終盤に建てても白黒産出を活かしにくいので使い方が難しいカードです)。【海底都市】は決して悪くありませんが青産出の乗せ先次第であり、産出系の青建物があるなら良い選択肢です。【ソロモン王の洞窟】や【黒ひげの秘宝】は、先にピックする程の爆発力はありませんが、青産出が確保できているならば価値の高い選択肢です。

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