親子の約束
川辺に佇む母親と
その手にしっかりと握られた幼い子供
河向こうの町は活気に溢れ
市場から流れる
人の流れは絶えることを知らない
大きくなったらあの町に行く
それが親子の約束
いつしか子供は母親の手を離れ
一人で歩き始める
河の流れの強さも その激しさも
この町にいる間は分からない
大きくなったらあの町に行く
それが親子の約束
川辺に佇む母親と
その手にしっかりと握られた幼い子供
川向こうの町は戦火に見舞われ
戦場から伝えられる悲しい知らせは
絶えることを知らない。
大きくなったらあの町に行く
それが親子の約束
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