読書メモ@SHOE DOG 靴にすべてを。

#463頭の切れる人間を雇うことが先決であり、少なくとも会計士や弁護士なら難しい課題に対処できるだろうし、ここぞという試験にも受かるだろう。

 これまで雇ったほとんどの者が基本的な能力を示してくれた。会計士を雇うのは、計算ができるからだ。弁護士を雇うのは話が達者だからだ。

#473それで私の燃え尽き症候群も治るかもしれない。燃え尽き症候群の特効薬は、結局もっと仕事に励むものかもしれない。

#500人体には血液が必要だが、血液を作ることが人間の指名ではないのと同じだ。私たちの体内では赤血球や白血球、血小板が作られ、各部に均等に滞りなく時間どおりに送られる。そうした人体の営みは、より高い次元の目的達成に向けた基本的なプロセスだが、それ自体は私たち人間が果たすべき使命ではない。その基本のプロセスを超えようと常に奮闘するのが人生だ。

 1970年代後半の私はまさに奮闘していた。私は勝つとはどういうことかを見つめ直し、勝つこととは、負けずに生き延びる以上のことだと知った。

 勝つことは、私や私の会社を支えるという意味を超えるものになっていた。私たちはすべての偉大なビジネスと同様に、創造し、貢献したいと考え、あえてそれを声高に宣言した。何かを作り改善し、何かを伝え、新しいものやサービスを、人々の生活に届けたい。人々により良い幸福、健康、安全、改善をもたらしたい。そのすべてを断固とした態度で効率よく、スマートに行いたい。

 滅多に達成し得ない目標ではあるが、これを成し遂げる方法は、人間という壮大なドラマの中に身を投じることだ。単に生きるだけでなく、他人がより充実した人生を送る手助けをするのだ。もしそうすることをビジネスと呼ぶならば、私をビジネスマンと呼んでくれて結構だ。

 ビジネスという言葉にも愛着が湧いてくるかもしれない。

#527「己を知ることは己を忘れること」。ミカサ、スカサ(私の家はあなたの家)。

 一体感。私と会った誰もが、それを何らかの形で求めていた。


#531多くの社会で若い女性は経済的にも最も弱者であると同時に、欠かせない存在だ。人口統計的に見てもそうだ。つまり女性を救うことはみんなを救うことなのだ。



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