AbletonのCrash Report / WavesのLegacy Plugin

 Abletonの細かい話は以下にまとめてます。

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 最初は Ableton のクラッシュについてのミニ雑感。
 残りの大半は Waves の古いプラグインを入れ直した話。


経緯

 プラグインの update をしていた。


理由

 Ableton Live で突然プロジェクトが開かなくなる時って、8割がたは「サードパーティプラグインとの相性問題が何故か急に訪れる」であり、プラグイン側の update で改善可能なことが多い。
 これまでも、クラッシュレポートとともにサポートに泣きつくと「このvstを削除/更新してみては?」の丁寧なアドバイスで何事もなかったかのように動き出すことが2件あった。

 ちなみに、クラッシュレポートzip の中の ".crash" ファイルを自分で開いて、Crashed の Thread を見ると原因があっさりわかることがある。

Massive が古かった時の例

 ちょっと脱線するけど、.als ファイルのあるフォルダを見に行って、「AbletonTmp-0000」みたいな一時ファイルがあったらそれを消すだけでも解決したりするぞ! 根っこの原因が何だったかはさておき。


経緯2

 それである日クラッシュ予防として、大きめのバンドルものを持っているメーカー (NI とか iZotope とか Arturia とか) のインストーラを次々に立ち上げ、片っ端から最新にする作業をしていた。

 さて、私は大学生時代に Waves Gold Bundle V9 を買った。現在 V13 はセールで1万円を切るが、当時セール3万円でも安く(そして、ほかに魅力的な競合がなく)、今や現役使用は MV2 くらいだが、当時は H-Delay や IR-L、L1 にお世話になっていた。同時期に Oneknob Series も買って、なぜか Brighter / Phatter は今でも急に使いたくなる。


現象

 Waves Central から Waves のプラグインをなんかいろいろやっていたら(よく覚えてない)、Ableton の次回の起動時、VST と VST3 から WaveShell1-VST の V9 だけが消えてしまった。V12 とかはあったし、AU は全部ある。

 Library/Audio/Plug-Ins/VST を見に行くと、WaveShell1-VST 9.92.vst はしっかりと存在する。のに、Ableton 上でいないことにされている。

 Waves Central 上の操作がアレだったのか、Live 11.1 の手動更新がよくなかったのか、あんまり覚えていないのだが、復旧作業について以下記す。


環境

  • macOS Mojave (仕事都合で update しにくいのよね……)

  • Ableton Live 11.1

  • 上記のように Waves の V9 プラグイン各種


原因

 ぶっちゃけよくわからない。

 執筆時点で Waves プラグイン群は V13 になっていて、V10 までが通常サポートの範疇、V9 以前は Legacy として扱われているようだ。
 インストールとオーソライズに、Waves Central という専用アプリケーションが採用された時期の前後が関わっている気がする。
 それで、Waves Central を用いたざっくばらんな update 作業中に何かが飛んだんだろうな〜

 V9 にも色々あり、私が購入した時点 (2013) では V9r12 というバージョンだったが、最終更新は V9.92 (2018)。バグ修正などのマイナーアップデートなので、WUP などの追加課金無しに使えている。


解決

 「使用権利がない」ではなく「プラグインが存在しない」と言われるので、まずはインストールをやり直すに限る。結論から言うとそんだけで直った。

 公式が動画付きで説明してくれるので、言い直すことにあんま意味は無いんだけどサ…… 英語の壁という以上に、おれが言っておきたいのは「Waves Central L」というアプリケーションの存在について。

 Legacy プラグインだからこっちを使うべきなのかな……という思いから開くとまず「このアプリは Mac OS 10.10 以上対応なんだ。キミのは OS 0.0 だから対応していないよ」と言われるところから始まる。

古いのはお前じゃ

 ということで、Waves Central L のことは完全に無視するのが正解。


 正しい手順はまあ、さっきの公式ページのとおりにゆっくりひとつずつ従って行けば問題無し。

  1. Waves Central を開く (Central そのものを最新にする)。

  2. 左部の Licenses タブから、該当プラグインのライセンスの存在を確認。

  3. 左部の Offline Installer タブから、下部の LEGACY V9 をクリック。

  4. Download V9.92 Installer をクリックして、zipファイルを得る。

  5. 解凍すると「Waves - 24.5.18」みたいなフォルダが得られる。

  6. 中に Waves Central L のインストーラがいるが、断固無視。

  7. Central の画面に戻り、中央右の BROWSE を押す。

  8. 「Waves - 24.5.18」を選ぶと、プラグインの一覧がずらっと出てくるので、入れ直したいプラグインをすべて選び Install を実行する。

こんだけで直った。


余談

 どんな理由でそうしたくなるのかわからないが、V9 の中でも「最終更新の V9.92 ではなく、もっと以前のバージョンをピンポイントで使いたい」場合、V9.6、V9.3 のインストーラは残っているっぽい。

 V9.92 などがすでに入っている場合、Waves Central 経由で一旦アンインストールして、V9.6/9.3 の独立したインストーラを動かせばいいっぽい。

 こうなってくると、Waves Central L っていよいよ何なんだ?と思う。Central の対応が10.12以上だから、10.10や10.11の人はLを使うのかな…… 興味ないからなんでもいいですが……


おわり

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