AbletonのGroove Presetの種類と傾向
Twitter に殴り書いてる Ableton のメモを全部 note にバックアップしていこうというシリーズです。
***
Ableton に入ってる Groove preset、16 Swing 系でどれを使うか。
基本事項:
swing 値は「表から表の長さを100としたとき、裏をその間のどこに置くか」。
50が真ん中。数字が増えるほど裏が遅れてハネに繋がる。
67なら3連、75で符点の遅れ。
(もちろんこの基本事項は Ableton の例で、メーカーによっては異なる。「真ん中の裏を0として、正値ならモタり、負値なら食い」はステップシーケンサー由来のものに多いかな?)
Logic:
タイミング:表は on grid、裏は固定値遅れ。
ベロシティ:裏強調。
Sub Up/Down は groove pool 内パラメータが違うだけ。
MPC:
タイミング:表拍は前に食うものが多い (1/8192以内程度)。4bar 周期のランダムな微ブレ。
ベロシティ:微ランダム。
Double Down/Up, Funker は velo バリエーションだが、down は前傾気味、up は後傾気味。
SP1200:
タイミング:表拍は全て後ろに食う (1/4096以内程度)。1/2bar 周期のランダムな微ブレ。
ベロシティ:微ランダム。
用意されている種類が少ない。
比較
Logic はブレがない。機械的に裏拍が遅れる。
MPC は Logic よりも、表も裏も前にズレがち。
SP1200 は逆に後ろにズレるが、swing 値がデカいと Logic に寄ってくる。
どの groove を選ぼうが groove pool 内パラメータでランダマイズとかはできる。
その他の種類:
Swing値の書いてあるやつ
タイミング:謎の数値単位だが……75で3連に近い所。
ベロシティ:固定。
その他、Swing値で指定しないタイプ
お好みのものをお試しあれ
なぜこれを知る必要があるのか?
groove preset を使う理由は「ラクしたい」に尽きるので、自分の望みと実際の結果を把握しとかないと、逆に遠回りさせられる可能性がある。
例) groove がノートを前進させてるせいで「1拍目が鳴らない」みたいな事故がおきる
でも最近の音楽は16裏より8裏の置き方のほうがずっと大事だよね たぶんジャズは昔からそうだと思いますが……
以上
投げ銭いただけたら、執筆頻度が上がるかもしれません