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Web3は人類の意識レベル進化の福音か?

こんにちは。らいおんです。

最近話題の「Web3」ですが、技術の進歩と「人類の意識レベルの進化」には大きな関連があると思っておりまして、今回の「Web3」が筆者の関心ごとの中心である「人類の意識レベルの進化」にどのように関わるのかについて考えてみました。

Web3とは何か?

いきなりですが、本ブログでは「Web3とは何か?」を詳しく解説することはしません(笑
専門の方のわかりやすい解説ブログや動画、書籍がたくさん出ているので、詳しく知りたい方はそちらをご覧ください。
例えばこちらの書籍「メタバースとWeb3(國光宏尚/エムディエヌコーポレーション)」やブロガーのイケハヤさんの動画などがめちゃめちゃ分かりやすいです。

メタバースとWeb3(國光宏尚/エムディエヌコーポレーション)

https://www.youtube.com/watch?v=sO18QWOD2Lk

要するに、Web3とは、インターネットの新しい概念のことで、その中でも本ブログに関連する大事なポイントは、「Web3.0ではインターネットを民主化して、個人が主体になる。」という点です。
そしてこのWeb3の中に同じく最近話題の新しい技術である「トークン」「NFT」「メタバース」「DAO」などがあるイメージです。

出典:Web3.0とは?【10000文字と63枚の画像で解説】/https://mimi-channel.com/web3/

Web3はティール以上の意識レベルと相性の良い技術

筆者がWeb3の解説を読んでまず感じたのは「Web3はティール以上の意識レベルと相性の良い技術だな」ということです。
筆者がよく使用する意識発達段階の図表を掲載しておきます。

最初に述べたように、技術の進化と人類の意識レベルの進化には相関があると思っていまして(人間が生み出しているので当然なのですが)、意識レベルの高い超イノベーター層(Web3を最初に思いついた人は確実にティール以上の意識レベルだと思います)が、その意識レベルに合った技術を開発し、それが数十年かけて他の人類の意識レベルの進化に伴って世の中に浸透し、当たり前化していくという発展の仕方をしていくと考えます。そして、その技術の浸透に伴って人々の行動様式が変わり、意識レベルの進化が促進される側面もあると思います。(そうならない場合も多く、そこで大きな問題が発生することもあるのですが。。その点は後述します)それでは、Web3がティール以上の意識レベルと相性の良い理由について解説します。
Webの進化から考えるとわかりやすいのですが、まず「Web1.0」は情報が一方通行の時代です(矢印が情報の流れ)。情報発信は一部の人しかできず、人々はホームページ等で文字を読むだけの時代です。

出典:Web3.0とは?【10000文字と63枚の画像で解説】/https://mimi-channel.com/web3/

続いて現れた「Web2.0」はSNSの時代で人々は情報の交流ができるようになりました。私たちは、ネットで交流できるようになり、自分でコンテンツを作って発信できるようになりました(このブログで使っているNoteなんかもそうですよね)。
しかしこのWeb2.0にはよく指摘されているように「個人情報の流出」と「企業の持つ「中央集権」」という大きな問題があります。
私たちは日々「利便性」を求めてgoogleでキーワードを検索し、SNS上で「承認欲求」を刺激されながら「いいね!」を求めて個人情報を垂れ流しています。そしてそれら個人情報はプラットフォームを運営するGAFAに代表される企業に集積位分析されて広告などの形で、我々の購買行動や意思決定に大きな影響を与えています(Facebookの個人情報が政治利用されて人々の投票行動をコントロールして大問題になった「ケンブリッジ・アナリティカ事件」など)
つまり、下図のようにユーザーはクリエイティブに見えるけど、実は企業の檻(グレーの網掛け)の中にいるわけです。
その結果、情報と富は一部の企業、人間に集中して世界の格差が極大化しているわけで、現代の人類が抱える病魔の根源と言っても過言ではありません(もちろん、多くの恩恵を受けているのも事実なのですが)。そして、これらの技術は意識レベルで言うと現在の人類の大部分(90%と言われている)を占めるレッド〜オレンジに合致していると思います。

出典:Web3.0とは?【10000文字と63枚の画像で解説】/https://mimi-channel.com/web3/

このようなWeb2.0の抱える問題を解決しようとティール以上の意識レベルの人々によって開発されたのが「Web3」なのだと思います。
Web3はブロックチェーンの時代であり「不正ができない」「特定の管理者がいない」「みんなでデータを監視」という特徴があります。

出典:Web3.0とは?【10000文字と63枚の画像で解説】/https://mimi-channel.com/web3/

その結果、Web2.0で問題になっていた「個人情報の流出」と「企業の持つ「中央集権」」を解決することが可能になります。
また、Web3のサービスは人種や国境を超えて、国の検閲などを受けずに世界中の誰もがどこからでも利用することが可能になります(利用者の個人情報の開示も共有も不要なので個人が特定されません)。
このように権力の分散という意味での「民主性」「公平性」「多様性」を非常に重視する点でWeb3はオレンジの次、ティールの手前の「グリーン」の意識レベルとも非常に相性の良い技術と言えます。
さらにWeb3の技術の中で、筆者が最もティール的(グリーンの次)だと感じるのが「DAO」です。

ティール型組織はDAOが主流になるだろう

「DAO」とは「DecentralizedAutonomousOrganization」の略で、最小構成は「ビジョン、それに賛同する人が集まってできたコミュニティ、独自トークン」です。新しい組織の形と言えます。

出典:メタバースとWeb3(國光宏尚/エムディエヌコーポレーション)

一番有名なDAOであるイーサリアムを例に挙げると、2013年に当時19歳だったヴィタリックの「あらゆる目的のために使えるブロックチェーンのプラットフォームをつくりだす」というビジョンに共感した人たちが集まって、コードを書く人はコードを書く、マイニングする人はマイニング、資金を出す人は資金を出すなど、各人がビジョンの実現のためにできる貢献をしていき、初期は6人で始まったプロジェクトが、参画した全員の頑張りによって、100人、1万人、100万人と支援者が増えていき、今では1.8億人までDAOメンバーが広がってきました。
その過程でETH(イーサリアムの発行する独自トークン)の価格も上昇し、約40兆円(2022年2月末時点)ものネットワーク価値にまで成長し、関わったメンバー全員が報われました。また、創業者のヴィタリックはETHの約0.3%しか保有せず、初期から貢献したメンバーの多くに分散されている点も特徴です。DAOの世界では、一人が5%以上のトークンを保有している状態は「ブラック」だと考える共通認識があるようで、そこからもDAOを活用しているイノベーター層の意識レベルの高さがうかがえます。こういった健全な精神が今後のDAOの発展の中でも歪められないことを願うばかりです。。

現代の会社の仕組みは、会社が成功してもその利益は創業者やベンチャーキャピタル(株主)、ストックオプションを持っている一部の社員程度にしか見返りはありませんが、DAOではそれ以外のファンやユーザーとも利益をシェアすることができる点が革命的なのです(多くのDAOはユーザー(顧客)にもトークンを渡します)。
そしてブロックチェーンによってそれらステークホルダーが組織の意思決定に投票のような形で参加できる「意思決定の民主化」も可能になります。
DAOで働く人たちは、一つのDAOに所属するだけでなく、様々なDAOやプロジェクトに同時並行で関わりながら自律的に働くスタイルが一般的です。
まさにこれらの点は「ティール型組織」の目指す組織のあり方と合致する仕組みであり、今後ティール型組織を作るのであればDAOが主流になるだろうと考えます(筆者も次に組織を作るときはDAOで作ろうかなと思っています)。

とはいえ技術は使う側の人間の意識レベル次第で福音にも悪音にもなる

上記のようにWeb3は人類全体が現在のレッド〜オレンジの意識レベルからグリーン、そしてティールへの進化に入っているこのタイミングで誕生するべくして生まれた技術だと感じます。
上記で紹介した書籍(メタバースとWeb3)の著者である國光宏尚さんによると、Web3は今後20年くらいかけて世界に広がり、Web3のような「バーチャルファースト」な世界への移行がなされリアルの世界のGDPをバーチャルな世界のGDPが超えると予想しています。そしておそらくWeb3が当たり前になる世界はその根本思想である「権力と富の分散」「多様性の尊重」が実現している世界であり、人類の多くのグリーンからティールへと意識レベルが進化していることが期待されます。
この20年という数字(おおよそ2040年くらい)は、奇しくも筆者が予想する「人類生き残りのデットライン」と合致するものであり、そこまでにWeb3の普及と共に「人類の生存ラインである第2層(ティール以上)に10%以上の人が到達」できるかが勝負だと思います。

とはいえ、技術が進化すれば自動的に人間の意識が進化するなんて楽観的な考えを筆者は持っておりません。「技術は使う側の人間の意識レベル次第で福音にも悪音にもなる」ということです。
同様のことは、以前のブログでユヴァル・ノア・ハラリが予言する一部の人類がホモ・デウスに進化した未来が「新しいカースト制度」のような構造をしたディストピアになるのか「真に包括的でインクルーシブな社会」になるかはその時の人類の意識の発達段階次第という話でも述べた通りです。(同様の警鐘はケン・ウィルバーも繰返し鳴らしています)

Web3の話を色々な人から聞く中で上記のような危惧(モヤモヤ)を感じたエピソードをお話しします。

NFTのスカラシップ制度って形を変えた搾取じゃね?

最近Web3関連の事業をしている経営者の方とお話しする機会があり、彼が熱を込めて語っていたのが「P2E」と、「NFT(非代替トークン)のスカラシップ制度」です。
まず P2Eとは、最近IT業界などでバズワードとなっている言葉で「プレー・トゥー・アーン(遊んで稼ぐ)」の略語で、ゲーム内でNFTを増やし、売却して現金化することを意味し、プレーヤーは世界中で増えています。

このP2Eが貧困対策として注目され始めているそうです。きっかけとなったのがベトナム発のゲーム「アクシー・インフィニティー」で始まった「スカラシップ制度」です。ゲームへの参加には高額なNFTを購入する必要があるのですが、NFTを多く持つ「富裕層」が新規のプレーヤーに貸し出すことで幅広い人が参加できるようになります。これが新型コロナウイルスの感染拡大で仕事を失った若者をひき付け、特にフィリピンでは稼いだNFTを生活費や教育費に充てるケースが相次ぎ報告されているそうです。

この話、一見するとWeb3で可能になった新しい社会貢献ですが(著者が話た経営者もその点を熱く語っていました)、見方を変えると”NFTを多く持つ「富裕層」(いわゆる資本家)”が自分でゲームをする(働く)代わりに”NFTを買えない困窮層(いわゆる労働者)”にNFTを貸してゲームをやらせてその収益の上前をはねる「今までの資本主義のパラダイムと全く同じ」ようにも見えます(斜に構えた見方で申し訳ありません!w)
これって形を変えた搾取ですよね。。(恐らく上前を跳ねずに利益をそのままプレーヤーの困窮者にあげている人も多いと思いますので、そのような人まで批難しているわけではありません。悪しからず)
それに、いくら仕事がないからといって、自分のスキルや経験の足しにならないゲームに時間を使い続けるのって、本当にその方の幸せにつながるんでしょうか?(もちろん稼いだお金で学校に行ったり、自分の能力能力開発や新しいビジネスへの投資をするケースもあるのだとは思いますが)
まーそんなこと言い出すとゲームじゃないにしてもブルシットジョブ(クソどうでもいい仕事)に人生の大半を費やしている現代人の多くも(著者含めw)同じかなぁ。。などと激しくモヤモヤしたわけです(笑)

何が言いたいかというと、ティール以上の意識レベルと親和性が高い技術も使う側の人間の意識レベルがそこに達していないと福音にならないばかりか悪音(悪い知らせ:状況をより悪くする)にだってなり得る危険性があるってことです。そしてWeb3に関する世間の期待や言説を見るにつけ、その人の意識レベルの状況からは同様の危険性を感じることが多いのも残念ながら現実です。(したがって、Web3回りでエグイ詐欺が今後爆発的に多くなっていくのも自明の理ですね。。気をつけましょう。)

とは言え、人類の意識レベルの進化の過渡期に誕生するべくして生まれたWeb3は使い方によっては人間の意識レベルの進化を大きく促進できる可能性を秘めていると思いますので、引き続きこの分野の研究と実践をしてみたいと思います。(おしまい)

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その他、このプロジェクト立ち上げ経緯などは以下の記事もご覧ください。

*記事に記載した内容はあくまで個人の見解であり、記事に記載した団体等の公式見解ではありません


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