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デザイン今昔物語
気づけばMacを使い続けて20年越え。
その間にあらゆるものが変化してきました。
それは現在進行中で、デザイナーの仕事の中身もどんどん変わってきました。
昔は携わるのはチラシ、冊子などの紙だけでしたが
時代も変わり、今はWeb、動画、編集、SNS運営・・・。
私の職業ってなんだったけなと思うことが多々あります。
懐かしのソフト
仕事には基本Adobeソフトを使っています。
最初に就職した印刷会社の制作部で使用したのは
Illustrator8.0とQuarkXPress (クォーク・エクスプレス)、Photoshop。
![](https://assets.st-note.com/img/1675241681215-prNlAQT55p.jpg)
![](https://assets.st-note.com/img/1675240146422-7FyEU0d3jj.jpg)
20代のデザイナーにこのソフト名を言っても
知らない人が大半じゃないでしょうか。
現在でいえば、InDesginの変わりのようなもの。
これはAdobeではなく、「Quark社」が出しているDTPソフト。
DTP(Desktop publishing、デスクトップ・パブリッシング)とは、日本語で卓上出版(「机上出版」とされていた時期もあったが「きじょう」を読めない層が情報伝達に関わった故の変化)を意味し、書籍、新聞などの編集に際して行う割り付けなどの作業をパソコン上で行い、プリンターで出力を行うこと。
Illustratorとはまた違う特徴があり、基本的に文字組みに強いソフトです。
Illustratorでもページ数の多いデータは制作できますが、
文字の量、写真の量が多ければ多いほど動きが遅い!
(それは現在も変わりません・・・)
QuarkXPressにはIllustrator、Photoshopのデータを貼り付けても
動きがサクサク!とにかく軽い!
個人的にはこれが最大の魅力でした。
1990年代はまさにQuarkXPress全盛期で、
当時のデザイン・印刷関係者であれば知らない人は居ないほど。
データのやりとり
今まで仕事をしてきた中で、ソフトの進化はもちろん、
データのやりとり方法が一番変わったのではないかと感じています。
制作したチラシなどは、必要部数をプリントし、
営業の方に渡し、それをクライアントまで持って行ってもらう。
ただ、営業の方は基本的に社内にいないことが多く、
昼に出来上がってもクライアントの元に届くのは次の日の昼、なんてこともザラ。
なんという非効率。
今ならPDF作成してそのままメールに添付して完了です。
入稿となれば、入稿用データを渡します。
今の入稿方法としては
・ファイル転送サービスの利用
・web入稿
・PDF入稿
が主じゃないでしょうか。
基本的にはネット環境があれば自分のPCから印刷会社等に渡すことが出来ます。
ですが、ファイル転送サービスもweb入稿もなかったデザイナー1年目の時は
ディスクにデータをコピーして渡していました。
ディスクといってもCDやDVDではありません。
「MO」というディスクです。
![](https://assets.st-note.com/img/1675262863774-Cm4UzdST4j.jpg?width=800)
見たことがある!という方はきっと私と同世代かもしれません。
MOとは光磁気ディスクで、
赤色レーザー光と磁場を用いて磁気記録を行う記録媒体のことです。
CDやDVDはデータを書き込んでしまうと消せませんが、
MOディスクは繰り返し書き込みが行えます。
ですので、MOディスクの中に入稿データを入れて渡し、
また戻してもらい、次回また使用する、ということをしていました。
光磁気ディスクは保存能力が優れており、
50年もの長期保存も可能だとか?
優秀に聞こえますが、
USBやmicroSDカードなど他のデータ記憶デバイスの
大容量化などに伴なって需要も縮小し、
ほとんどのメーカー企業でも生産販売が終了しています。
専属のドライブも必要なので
私も家の引き出しに数枚MOが眠っていますが
今となっては中のデータを確認する手段がありません。
今普通につかっているものも
さらに10年後には無くなっているかもしれない。
そもそもデザイナーという職業が生き残っているのか・・・。
怖
グラフィックデザイナーって?
そういえば昔そんな職業あったよね!
と言われない様にしていきたものです。
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