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先進諸国の栄養学は間違っていた

肉食者は5倍も大腸がんで死亡する(マクバガン報告)

動物タンパクは植物タンパクより8倍は発がん性が高い(チャイナスタディ)

近代栄養学の父としてカール・フォン・フォイトは、ミュンヘン大学で生理学教授として君臨してきました。

フォイトの弟子たちは、1900年初頭、世界の栄養学会に師フォイトの教えを伝えていきました。「タンパク質の摂取、すなわち肉の摂取は文明そのもののシンボルである。」さらに、「大量のタンパク質の所要量は、文明人の権利である」として「肉食信仰」を世界中に広めて行きました。

フォイトの忠実な弟子であるアトウォオーターはアメリカ政府に働きかけ、米国農務省内に栄養研究所を設立し、初代所長に就任しました。彼は、アメリカ国民に、「タンパク質を1日126グラム摂取すべきである」と推奨したのです。この値がいかにおかしな値かは、現在のアメリカ政府が推し進めている成人男性55グラム、成人女性46グラムと比べると明らかです。

そしてフォイト栄養学の教えは、日本人の食事をみても、今日でも栄養学・医学書の中枢を占めているのがわかります。

この「肉食信仰」を広めた人々、つまり偽りの栄養学を全世界に広めた罪は大変なものでしょう。さらに、現在大変な問題になっている地球温暖化の原因のひとつが家畜のゲップであるという説もあります。これは大変に大きな問題を引き起こしているということです。人々の健康よりも利益を優先した食肉業界などの大きな後押しがあったと考えられます。

このフォイト栄養学の虚構を先のマクマガン報告(1977年)とチャイナスタディ(1983年〜)のレポートが粉砕し、当初は、「人類史上最大の『食事と健康』調査」と絶賛されました。

この報告書には、「先進諸国の食事は、全く不自然で、ひどい食事になっている。・・・このことに誰一人気がつかなかった。・・・・私たちは、すぐにでも、食事をあらためなければならない。」とありました。

この報告書を読んで、十分に良い食事をしていると思い込んでいたアメリカ国民は一種のパニックに陥りました。このアメリカでの栄養調査の指揮をとったのは民主党のマクガバン上院議員だったので、「マクバガン報告」と呼ばれています。

ところが、このことはあまり知られていません。この報告書は、マスコミ、さらに日本政府にも黙殺されたのです。それは、日本の食肉業界にとっても、医療業界にとっても、かなり都合の悪いことが満載されていたからです。スポンサーの圧力で、マスコミは口をつぐんだのです。もしそのようなことがなければ、・・・今日、もっと、病気は減っていたのではないかと思われます。

このレポートには次のような警告がありました。

「アメリカ人に多い心臓病、ガン、糖尿病、高血圧、脳卒中、肥満さらに精神病も、誤った食事が原因である」

この誤った食事とは、

『高カロリー、高タンパク、高脂肪、高砂糖、高精白・・・』

なのです。まさに、近代栄養学の父であるフォイトが提唱した栄養学そのものでした。この食事は、まさに現代の日本の多くの方の食事ではないでしょうか?

「アメリカ人は、いま食べている食事量を半分にしなさい。そうすれば、アメリカ人は今よりスリムで、健康で、長い生きでき、おまけに医療費も激減する。」

つまり、『高カロリー、高タンパク、高脂肪、高砂糖、高精白・・・』を避けて食事を半分にということをマクバガン委員会は世に問いました。

ところが、各方面からブーイングの嵐が上がったのです。

食品業界、農業団体、医療業界が激怒したのです。製薬メーカ、病院も干上がってしまいます。マスコミもこれらの業界から反発されたら広告収入が激減するため、アンチ「マクバガン報告」になってしまったのです。そのようにして「マクバガン報告」に関わった政治家の生命は絶たれたのです。

結果、マクバガン報告は、封印されました。

ところが、「マクバガン報告」のなかに、日本人にとって大変に興味深い記述があるのです。

「この地球上で、最も理想的な食事がある。それは日本の伝統食である。」

なんと私たちが健康になるには日本の伝統食をということです。

日本には、みそ、納豆、などの発酵食品、のり、わかめなどの海産物、白米でなく玄米などなど、・・・多くの伝統食があるのです。この伝統食を日本は積極的に世界に向けて発信していけたらと思います。

再度、これらの日本食をもう一度、見直したいものです。







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