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【独学】中小企業診断士2次試験の勉強方法:事例Ⅰ〜Ⅲ


概要

 中小企業診断士の2次試験のうち、特に事例Ⅰ〜Ⅲの勉強方法を紹介します。 また、自分が作成したファイナルペーパーを紹介したいと思います。


合格条件と、事例Ⅰ〜Ⅲの目標点数

中小企業診断士の二次試験の合格条件は、わかりやすくいうと以下の2つの条件を満たせば合格となります。

  • 事例Ⅰ〜Ⅳのいずれも40点以上であること

  • 事例Ⅰ〜Ⅳの合計点数が240点以上であること。つまり、各事例の平均点数が60点以上であること

です。
 このうち、事例Ⅳのみ、事例Ⅰ〜Ⅲと特徴が異なります。事例Ⅳは財務会計をテーマとしており、主に計算問題になります。財務指標の計算などは毎年度類題が出されていて、40点以上は確保できます。ただ、事例Ⅳで確実に60点以上を獲得できるように鍛錬をつむことはかなり難しいでしょう。計算量が膨大で、制限時間に完答が難しい年度も多いためです。
(もちろん、事例Ⅳは、過去問を見ると、計算が簡単で高得点を稼げる年度もありますので、事例Ⅳの難易度の運にかける作戦もあるとは思います。ただ、最近、出題者が変わり、計算量が増加傾向にあります、ということだけお伝えしておきます。。。)

 事例Ⅳで確実に60点以上を獲得するのが難しいとなると、合格するには事例Ⅰ〜Ⅲで確実に60点×3=180点以上を確保して、事例Ⅳで多少計算ミスなど失敗があっても合格できるような勉強をする必要があります。

 では、事例Ⅰ〜Ⅲで60点×3=180点以上を確保するためにはどのような勉強をすればよいのでしょうか。自身が心がけてきたポイントを以下にまとめます。

事例Ⅰ〜Ⅲの採点方式

 1点でも多く獲得して合格を勝ち取るに当たり、前提として事例Ⅰ〜Ⅲの記述問題の採点方式をきちんと抑えることが重要です。
 採点基準には諸説ありますが、キーワード/フレーズの加点方式で採点されている可能性が99%でしょう。
 中小企業診断士は、国家資格です。国家資格の合格者は、採点者の恣意的な判断/主観での採点で決めるわけには行かず、誰が採点しても採点しても同じ点数がつけられるような定量的な採点基準を設ける必要があります。そう考えるとキーワード/フレーズが書いてあるかどうかで加点していく方式しかありえないといえます。
 もちろん、誤字脱字や、文がおかしいなどの特定条件での減点基準はあるかもしれませんが、字の綺麗さや文章力などという定量的な採点基準が設けられない事項が採点対象となっている可能性は限りなく低いといえます。


事例Ⅰ〜Ⅲすべて60点以上取れるよう勉強すべき

 まず合格点に到達するための戦略は、事例Ⅰ〜Ⅳのすべてで合格点である60点以上を取れるような勉強を心がける戦略を採るすべきです。
 試験当日は、どの事例で点数が稼げる問題が出題されるか、どの事例で難問が出題されるかはわかりません。したがって、点数が稼げる事例で確実に点数を稼げるように、また難問が出た事例でも確実に最低限確保すべき点数が稼げるように、鍛錬を積むべきです。
 ここで、合格点に到達するまでには、
 ・1段階目:40点以上を取るための勉強
 ・2段階目:60点以上を取るための勉強
という2段階の勉強が必要です。

1段階目:40点以上取るための勉強

 40点以上を取るためには、与件文から加点要素となる回答キーワードを見つけ出す力、見つけ出したキーワードを、字数制限のある解答欄にうまく押し込んで書き入れる力を養うことが重要です。
 いわゆる現代文の記述問題に回答する力を養うことで、なんとか40点までは確保できるはずです。

2段階目:60点以上取るための勉強

 合格点となる60点以上を取るためには、与件文に書かれていない加点要素のキーワードを考え出し、字数制限のある解答欄にうまく押し込んで書き入れる力を養うことが重要です。
 40点以上取るための勉強で培った現代文の記述問題への回答力に加え、中小企業診断士の知識をふまえ、与件文に書かれていないキーワード/フレーズを自身の頭の中から絞り出して解答欄に記載する力も養うことで、60点に到達できます

 皆さん、1段階目の勉強はおそらくできていると思いますが、2段階目の勉強が疎かになりがちなのではないかと思います。まさに私がそうでした。
 そういう人のわかりやすい特徴は、”50点から点数が伸び悩む”ということです。この50点の内訳は、1段階目の勉強での40点+2段階目の勉強での10点、です。
 したがって、やるべきことは、2段階目の勉強に励み、2段階目の勉強のほうで、+20点の獲得を目指すことです。次の投稿で、2段階目の勉強方法を紹介したいと思います。


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