過去世を思い出したある日
私は朝起きるたびにキャラが変わる。
1週間くらい前は朝起きるや否や、彼女に対して
あ〜あっこがれぇ〜の〜〜ポケモンマスターにぃ〜〜なりったいな〜ならなっくちゃ〜ぜったいなって〜やるぅぅ〜〜!おはようございますっ!!!今日もよろしくお願いします!!!
といきなり体育会系のノリで言ったり、
この前は
おはようございますでござる。今日もよろしくでござる
と侍になったりする。
それを聞くや否や彼女は、
「今日もヤバい1日が始まった」
と私をヤバい扱いする。
さて、すべてのことには意味がある。
私はなぜ侍になったのか。
全然関係ないが、今日ふと、なぜ私は他者をここまで気にするのかを追究してみた。
すると、
守れなかった....
というフレーズが私の内側から沸いてくる。私は正直、「???」状態である。守れなかった?童貞のことか??
童貞なのだとしたら申し訳ない。私は学生時代に卒業してしまった。ゴメス。
しかし、何を守れなかったのかと自問自答すると、
恋人...
私はどうやら、過去に大切な恋人を守れなかったらしい。しかし頭の中を検索しても、該当する記憶がない。
そして、いつのこと?と聞くと
江戸時代。侍。
と出てきた。
拙者は、拙者は守るべきものを、絶対失っちゃいけないものを守れなかったでござる!!!!
と記憶にない"想い"が出てきたのだ。
そして、記憶にないくせに涙だけは溢れてくる。
そう、スタバに1人の侍が鎮座し、涙を流していたのだ。
なぜこの侍はいきなり涙を流し出すのか、周りから不審者扱いされるのは当然か。
かたじけない。かたじけない。。
守るべきものを守れなかった拙者は生きてる価値がない!!!
と過去世の侍の私は切腹した。
ん?フィクション?(笑)
いや違う。この感覚はリアルだ。
私の過去世は侍だったのだ。
大切な大切な者を守れなかった罪深き侍。
今生の私は生まれながらにして、強烈な罪悪感を抱えていた。
当時は存在するだけで罪のような感覚に襲われ、頑張らないやつ努力しないやつはダメだ!!!
と何かに駆られるように生きていた20代。
そうか、侍の無念だったのか。。
侍はその無念を晴らすために私に生まれ変わり、(股間の)刀を持って今日もスタバに足を運んでいるのか。
ポケモンマスターになるために。
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